不動産取引ガイド

物件探しの初期段階で行うべき、住宅ローン事前審査について!審査のタイミングをご存知ですか?!

マイホームの購入を検討している方の中には、「自分がいくら住宅ローンで借りられるのか?」を把握せずに、家探しをされている方を時々、見受けられます。正直、物件が決まりかかって、これからローン審査を行うでは遅すぎます。出来れば、物件探しの初期段階でローン審査を受診していただく事をご検討いただきたいと思います。

※物件が決まる前には買い付け申込みを入れますが、『ローン審査の通過の有無』によって、買い手の優先順位が変わってしまいます。その為、なるべく早くの住宅ローン審査の受信をおススメしております。

今回は、物件探し中に住宅ローンの事前審査を受けるメリットや注意点についてご紹介したいと思います。

■住宅ローン事前審査とは、そもそも何なのか?!
高額な不動産を購入する際には、何千万と現金を持っている方は少ない為、住宅ローンを組んで、長期間に渡ってローンを返済していく方が多いと思います。その住宅ローンを利用するためには審査があり、事前審査と本審査の2段階があります。基本的には事前審査を通過した後の本審査という流れになっている金融機関が多い為、スタート段階では住宅ローン審査を受けていただく事になります。また、金融機関は住宅ローン契約を結ぶ契約者がきちんと住宅ローンの返済が出来るのか、もし返済が困難となった場合に資金を回収できるかについて審査を行っています。

ちなみに住宅ローン事前審査と本審査では審査項目や審査にかかる期間が異なります。住宅ローン事前審査を行うことで、住宅ローンを受けることが可能かどうか、売買契約を交わす前に確認を行うことができる為、早目に住宅ローン審査をおススメしている訳です。

住宅ローン事前審査の申し込みのタイミングは下記の通りです。

事前申込み⇒事前審査⇒正式申込み⇒本審査⇒住宅ローン契約⇒住宅引き渡し(決済)

住宅ローン事前審査によってローンの借入可能額が分かれば、購入する住宅の予算を設定し、物件探しや物件購入を始めることができます。事前審査を受けることで借入可能額を把握し、住宅ローンを検討する際の目安として役立てることができます。

ちなみに中古住宅購入時にリフォームやリノベーションを検討されている方の場合は、建築コストを考慮した計画を立てておく必要がございます。

さらに、事前審査では複数の金融機関に住宅ローン審査の申し込みをすることも可能な為、リニュアル仲介本部では、物件選定前に複数の金融機関に住宅ローン事前審査を投げていただく事をおススメしております。

■物件が決まる前の住宅ローン事前審査を強くおススメする理由
住宅ローンの事前審査を受ける際は、提出書類に購入物件の詳細を記載する必要があるため、物件がすでに決まっていることが事前申し込みの条件となります。しかし、事前審査を受けたからといって、必ずしもその住宅を購入しなければいけないわけではありませんので、金融機関の方にはあまり表立って、お話しできるわけではありませんが、多少の協力の意味合いも含め、物件選定前の住宅ローン事前審査にご協力いただきたいと思っています。

※物件が決まる前には買い付け申込みを入れますが、『ローン審査の通過の有無』によって、買い手の優先順位が変わってしまいます。その為、なるべく早くの住宅ローン審査の受信をおススメしております。

また、物件が決まる前に事前審査を受けることで、住宅ローン借入可能額・返済可能年数・金利などについて理解することができます。物件を探す前や、不動産業者などに相談に行く前に事前審査を受けていただく事で、客観的に住宅購入の予算について判断し、本格的な物件探しを行うことができます。

物件が決まる前に住宅ローン事前審査を受けるメリットとしては以下のようになります。

・住宅ローンの借入可能額が把握でき、物件選定の予算が見えてくる
・住宅ローン返済額によって資金計画が立てやすくなり、返済計画も見えてくる
・住宅購入の際(買い付け申込みのタイミング)に話をスムーズに進めることができる
・不動産の価格交渉がしやすくなる場合もある

住宅ローンの借入可能額は、住宅ローン事前審査で目安の金額が算出されるため、購入する物件の予算を把握でき、物件探しも検討しやすくなります。借入可能額が分からずに物件を探してしまうと、気になる物件があっても予算が足りずに断念するというケースもある為、そのような残念な結果にならない為にも、早目の住宅ローン審査が必要だという事をご理解いただきたいと思います。
今後の住宅購入の際、なるべく早く住宅ローン事前審査を受けていただく事が重要です。

ぜひ、今後の参考にお役立て下さい。

法人営業部 犬木 裕

リフォーム費用の相場はどのくらい?前のページ

住宅ローン金利が下がってます!次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    登記簿からわかる所有者の属性

    住まい購入をする際に、その価格が適正かどうかはとても大きな気になるポイ…

  2. 不動産取引ガイド

    中古マンション価格は、株価、金利、需給バランスの動きをチェックする?!

    ■新型コロナウイルスでマンション価格の高騰原因?!新型コロナウイル…

  3. 不動産取引ガイド

    「子育て大国」で「新築マンション」

    住宅購入を検討なさる方で「子育て環境が良いからこのエリア」とおっしゃる…

  4. 不動産取引ガイド

    自宅の住宅ローン控除確定申告

    住宅ローンを利用して、マイホームを購入・増改築した場合、一定の条件を満…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅地での戸建て選びのポイント

    不動産は一度購入すれば長期間にわたり暮らす、あるいは保有する資産です。…

  6. 不動産取引ガイド

    「ペアローン」で住宅ローンを組む方が増えています!リスクも増えている・・・

    ご夫婦で協力して住宅ローンを借りる「ペアローン」が拡大しているようです…

  1. 不動産取引ガイド

    省エネ住宅基準の変化
  2. お金・ローン・税金

    「マイナス金利」住宅ローンにどう影響している?
  3. 不動産取引ガイド

    電気温水器って何? エコキュートの違いは何か?
  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入前に把握したい7つの建物構造について
  5. 不動産取引ガイド

    街路樹のコンパクト化が進む?!不動産も駅チカ・利便の良い場所に集約される?!
PAGE TOP