不動産取引ガイド

大雨に警戒 屋内避難のポイントは?

今年は、沖縄・奄美から東海地方にかけて、平年より早い梅雨入りとなり、四国や近畿など記録的に早くなった所もありました。

6月から7月にかけて、梅雨前線の活動が活発になりやすいため、九州から関東では局地的な大雨となる恐れがあります。

早めに大雨への備えを必要としておくことが大切です。

災害をもたらす雨の降り方とは

梅雨の時期は、梅雨前線が停滞して、同じ場所で激しい雨が数時間にわたって降り続くことで、大雨になることがあります。

こうした大雨によって、河川の氾濫や土砂災害、低い土地の浸水などが発生しています。

気象庁は雨の強さと降り方について、1時間に50㎜から80㎜未満の雨を「非常に激しい雨」、1時間に80㎜以上の雨を「猛烈な雨」としています。(詳細は気象庁HP「雨の降り方」を参照)。

「非常に激しい雨」ちは、滝のように降る雨で、このような雨が降り続くと、地下街に水が流れ込んだり、マンホールから水が噴き出したりするなど、多くの災害が発生する可能性があります。

「猛烈な雨」は息苦しくなるような圧迫感があり、視界が悪くなるような雨です。

「非常に強い雨」や「猛烈な雨」が降り続くと、総雨量が数百㎜に達して、大規模な災害が発生する恐れがあります。

早めの屋内避難を…家財は出来るだけ高い所へ。

各市区町村では、大雨によって河川が氾濫した場合、迅速に避難できるように、「洪水ハザードマップ」を作成しています。

洪水ハザードマップには、大雨の時に危険な場所(浸水が予想される区域)や、想定される浸水の深さ、避難場所や避難経路など災害対応のための情報が記載されています。

災害から身を守るためには、避難場所や浸水が予想されない安全な場所への立退き避難が最も望ましい方法です。

ただ、国土交通省の資料によると、浸水の深さが0.5m(大人の膝くらい)以上になると、大人でも避難が困難になるため、避難が遅れた場合は、無理せず屋内で2階など上階へ避難してください。

また、浸水による家財の被害を防ぐために、電化製品や貴重品、数日分の衣類などは、早めに高い場所や2階以上の部屋へ移動しておきましょう。

自治体からの避難指示は、災害が発生する恐れが高い状況で発令される情報です。

高齢者や障害のある方など、避難に時間を要する方は、避難指示が発令される前に、早めに2階以上へ避難しましょう。

高齢者以外の方でも、事前に情報を確認して、少しでも危険を感じたら自主的に避難することが大切です。

今は洪水ハザードマップもしっかりと確認されている方も多いので大丈夫かと思いますが、購入後に「知らなかった!」という事にならないよう十分に確認してからの住宅購入をおすすめします。

弊社では物件のご提案時から情報はお伝えしていますので、ご安心していただけるかと思います。

リニュアル仲介、前田でした。

住空間の快適さは家が実現するわけではありません前のページ

土地の利用を制限する地役権次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    その住宅の面積、合っていますか?

    マンション購入の際に、購入検討者の方から多くいただく質問のひとつが、床…

  2. 不動産取引ガイド

    怪しい緑と水の関係

    いわずもがな、日本と自然災害は切っても切れない関係にあります。…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅ローンで「変動型」を選択される方の注意事項!

    金融機関から最もいい条件と提示された「変動型」の住宅ローンに決める方が…

  4. 不動産取引ガイド

    エコ住宅からみた設備

    最近、読んだ本で参考になるものがありましたので紹介いたします。本の…

  5. 不動産取引ガイド

    2015基準地価の特集

    2015/09/17の日経新聞に掲載されていた 国土交通省がまとめた2…

  6. 不動産取引ガイド

    間取りの変化 洗面と脱衣は分ける⁉

    一昔前までは、お風呂に入る前の脱衣室に歯磨きや洗顔をする洗面コーナーが…

  1. 不動産取引ガイド

    年月が経つと書類は紛失している事も…
  2. 不動産取引ガイド

    認知症と不動産管理:家族が知るべき法的・実践的対応策
  3. 不動産取引ガイド

    注文住宅を建てるときやリフォームする時、フローリングをどう選べばいいのでょうか?…
  4. 不動産取引ガイド

    長生きにより住宅の概念が変わる?!
  5. 不動産取引ガイド

    家を買おうと思ったら物件選びより先に資金計画とエリア選定です
PAGE TOP