不動産取引ガイド

中古建物の価格とは?

中古不動産の取引に際して、建物の価格はどのように評価したらよいのでしょうか。
販売中のチラシには、「古家付き土地」として売られているケースや、「中古戸建」として売られているケースがあります。

その際に気になるのが、土地がいくらで、建物がいくらか、という部分です。

一般的には、木造建物の場合、約20年で価値がゼロになると言われています。
住宅ローン減税の要件などで、中古建物について築20年以内という制限がかけられている点もこの関係が一因としてあります。

土地と建物の総額がチラシに記載されている場合には、金額の内訳がわかりません。
では、どのようにして建物の価格を計算したらよいでしょうか。

1つの方法としては、「再調達価格」を基準に割り出す方法があります。
建物を再度調達した場合にかかる費用を「再調達価格」と呼びます。
再調達価格から、原価率を計算し、現在の想定価格を算出します。

例えば、現時点で再調達(新築)すると2,000万円かかる築12年の建物の場合、
2,000万円(再調達価格)-(2000万円×12/20年)=800万円
という計算ができます。

20年経過したら価値が0になる、という前提ですが、建物価格算出の参考となる数字です。
実際には、リフォームがされている場合や、長期優良住宅の場合、性能の高い住宅であった場合には、計算が変わってくると思います。

また、市区町村が算定している「固定資産評価額」を参考にすることも可能です。

こういった金額を参考にしまして、取引価格の妥当性を調査することで、安心して取引ができるようになります。
不動産取引についてのご相談は、リニュアル仲介までご連絡ください。

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.jp/semi/

———————————————–

いろんな保険前のページ

入居者・購入者に負担転嫁?!管理組合向けのマンション保険料の引き上げが続いています。次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    建物インスペクションを2件実施、安心して住宅購入が出来ました!

    こんばんは。リニュアル仲介の犬木です。本日は建物インスペクションを2物…

  2. 不動産取引ガイド

    健康に悪影響を与える部屋…

    体調が悪くなる?健康に悪影響を与える部屋のNGポイントの記事を読んで…

  3. 不動産取引ガイド

    耐震性能を台無しにするエアコン設置

    弊社代表が執筆した記事がホームズプレスに掲載されました。今回は「耐…

  4. 不動産取引ガイド

    熊本の地震に学ぶこと!

    熊本地震から一夜明け、ニュース等で見る映像は崩壊した家屋の様子でした。…

  5. 不動産取引ガイド

    過ごしやすくする換気や除湿

    いよいよ梅雨の時期なりました。いかに快適に過ごせるのか、どのように…

  6. 不動産取引ガイド

    物件が少ないときは、スピード感が重要

    ここ最近は、市場に出ている物件の数が多くありません。そのため、新着…

  1. 不動産取引ガイド

    内見時、部屋を見るより重要なこと!?本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編…
  2. お金・ローン・税金

    「つなぎ融資」の注意点
  3. 不動産取引ガイド

    生まれ変わった東京駅・・・の秘密
  4. 住宅の資産性

    平成30年地価が発表されました!
  5. 不動産取引ガイド

    あなたの住む自治体での子供医療費は何年生まで補助される?!
PAGE TOP