不動産取引ガイド

「増築未登記」物件は買っても良いのか?

販売チラシに「増築未登記あり」という記載があった場合、気を付けることはなんでしょうか?

まずは、増築未登記部分の面積が重要なポイントになります。

増築未登記部分の面積を加えてしまうと建ぺい率・容積率を超過してしまう場合には注意が必要です。

建ぺい率・容積率を超過してしまう場合には、監督官庁から是正命令が出たり、融資を受けられない等のデメリットが出てきてしまいます。

また、再建築をしようとした際にも、同規模の建物が建てられない、といった事態も予想されます。

また、増築未登記部分について、役所が把握していなかった場合、後日、固定資産税の追徴があるかもしれません。本来払わなければならなかった増築部分について、遡っての請求の可能性もあります。

さらに、可能性は少ないですが、増築部分の所有権がきちんと売主にあるのかも確認する必要があります。

増築部分について、真の所有者であると主張してくる人物が登場しないとも限りません。

引渡前までにきちんと増築登記を完了してもらうように注意しましょう。

増築工事について、登記が必要との認識がないケースがほとんどです。

売主様も悪気なく登記をしていないこともありますので、販売チラシに「増築未登記」の記載があった場合には、契約前にきちんと確認するようにしましょう。

2018 年9月度の不動産相場前のページ

住宅購入をする前にライフ・プランニングを!次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    今回の大雨で栃木・茨城では大きな被害が出ております。

    これまでに経験した事のない自然災害が年々増えており、他人事じゃないと思…

  2. 不動産取引ガイド

    ブロック塀の倒壊から考える違法建築物を所有するリスク

    大阪府北部で震度6弱を記録した地震では、建築基準法の条件を満たさないブ…

  3. 不動産取引ガイド

    奇抜な建築物は許される?許されない?~景観法~

    不動産取引の関係法令第2弾、「景観法」についてのご説明です。こ…

  4. お金・ローン・税金

    耐震基準適合証明書は引渡し前に!

    間もなく確定申告の時期です。平成27年中に住宅の取得をされた方は、…

  5. 不動産取引ガイド

    家づくりもSDGs!(長寿命な家づくり)

    前回は“家づくりもSDGs!(室間温度差のない家)”でしたが今回は長寿…

  6. 不動産取引ガイド

    中古戸建てをご検討の方へ  木造住宅の耐震性を考える

    中古戸建てをご検討の方で気になるのが耐震性です。日本ではこれまで幾度と…

  1. 不動産取引ガイド

    耐震基準がいくつもある!~耐震等級~
  2. 不動産取引ガイド

    炭素繊維を使って建物の耐震補強
  3. 不動産取引ガイド

    <コロナ禍の不動産購入> 住宅リフォームガイドブック(令和2年度版)をご存知です…
  4. 不動産取引ガイド

    手付金のアレコレ
  5. 不動産取引ガイド

    内見時、部屋を見るより重要なこと!?本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編…
PAGE TOP