不動産取引ガイド

地域の生活コスト「見える化」システム

経済産業省が3月31日にリリースしたシステムです。
http://www.meti.go.jp/press/2014/03/20150330002/20150330002.html

※利用にはマイクロソフト社のエクセルが必要です。

市区町村別に、地域の家計収支や地域の暮らしやすさを貨幣価値で示すことにより、
生活に係わる様々なコスト・ベネフィットを比較・検討することができるというものです。

主な機能は下記の2つ。
1つ目は「地域の家計収支を見る」機能。
選択した地域で生活する場合の平均的な家計収入を見ることができます。
家計収支は、家族構成、職業、住宅の取得方法を選択することができ、利用者にあったシミュレーションが可能です。

2つ目は「地域の暮らしやすさ指標の貨幣価値を見る」機能。
約1万人を対象としたアンケート調査のデータを用いて推計された、
利便性、教育・子育て、福祉・医療などの暮らしやすさに関する指標に関する貨幣価値が表示されます。

22項目で貨幣価値が表示されます。その項目は下記の通り。

A:生活利便性
①ショッピングセンターへの距離
②飲食店の集積度
③バス停までの距離
④鉄道駅までの距離
B:働きやすさ
①通勤通学時間
②地域の求人倍率
③教育・子育て
④小中学校までの距離
⑤学校での子供に対する先生の目の届きやすさ
⑥大学(短大除く)までの距離
⑦地域の保育所の待機児童率
C:医療・福祉
①老人福祉施設の定員充足率(利用のしやすさ)
②病院又は診療所までの距離
③高度な救命措置が可能な救命救急センターまでの所要時間
D:災害
①今後30年間に、震度6以上の揺れが発生する確率
②津波避難対策地域(市町村単位)の該当
E:自然環境
①周辺での緑(農地や森林)の多さ
②空気のきれいさ(大気汚染物質の濃度)
③水のきれいさ(名水・湧水の有無)
④年間平均気温
F:ライフスタイル
①地域で採れた食材の入手のしやすさ
②治安の良さ
③地域の活動(まちづくり、町内会、PTA活動など)に関わる人の割合

項目の選定基準について意見のある方もいるかもしれませんが、
「地域の力」を見る指標としては面白いデータではないでしょうか。

住宅を改修したい消費者と建築家など専門家を橋渡しするハウズ前のページ

どうしてこの物件はこんなに安いの・・? 次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    保有不動産の資産価値を使い切る活用法

    住宅金融支援機構が提供する、60歳以上を対象にした住宅融資保険付きリバ…

  2. 不動産取引ガイド

    住宅ローンが払えない?!コロナ禍では早めの相談が「鍵」を握る?!

    新型コロナウイルスの影響で収入が減り、住宅ローンなどの返済に困る人が増…

  3. 不動産取引ガイド

    2040年には百貨店が4割減って大学が4分の1に?!

    内閣府がまとめた「地域の経済2016―人口減少問題の克服―」という資料…

  4. 不動産取引ガイド

    まだ間に合います!!

    まだ間に合います!!住宅購入において知っておかなければ損をする情報…

  5. 不動産取引ガイド

    マンション購入の際の「管理費」は適正ですか?!

    ■「マンションは管理を買う」と言われるぐらい管理は重要です!マンシ…

  6. 不動産取引ガイド

    これなんだ!? 地図に現れた四角い土地

    突然ですが、添付の地図上にある「四角い土地(赤丸で囲んだ部分)」はいっ…

  1. 不動産取引ガイド

    団体信用生命保険(団信)とは
  2. 不動産取引ガイド

    長周期地震動とは
  3. 不動産取引ガイド

    物件情報を探す時のコツ(物件価格編)
  4. 不動産取引ガイド

    テレワークが普及し、本当に移住するべきか?!そのエリアにある老朽インフラは大丈夫…
  5. 欠陥・トラブル

    その街は将来に渡って人が集まる街ですか?
PAGE TOP