不動産取引ガイド

お住い探しは長期化の傾向に!?氾濫するネット情報との向き合い方

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は、「不動産情報サイト利用者意識に関する調査」の結果を公表しました。

https://www.rsc-web.jp/

お住い探しをされている方が、アットホームなどの不動産情報サイトをどのように利用しているか、というデータがまとめられた情報です。

この中で目を引くのが、「問合せから契約までにかかった期間」のデータです。

調査結果によると、売買検討者の「問合せから契約までにかかった期間」について「3ヶ月以上」かかった人の割合が、2018年度の「20.9%」から、2019年度は「44.2%」へと大幅に増加しています。

今は多くの情報がインターネットで取得可能です。

「価格は適正なのか」、「耐震性に問題はないか」、「ハザードマップは問題ないか」、「ライフプランはどうなるのか」、「資産価値は維持できるのか」など、気になるワードが溢れかえっています。

そのため、購入を決断するまでに調べることが増えてしまっているのかもしれません。

また、売買検討者の「不動産会社に対する不満」の項目では、「説明・知識の不足」がトップとなりました。

これも、お住い探しをしている方のニーズが、物件情報の豊富さよりも、「周辺知識・説明力の有無」などに移ってきている証拠かもしれません。

併せて、売買検討者の「訪問した不動産会社」の平均は「3.1社」となっています。

お住い探しをしている方は、物件探しと並行して、信頼できる不動産会社も探している、という見方もできると思います。

お住い探しのように、専門的な知識や、多くの周辺知識が必要な取引では、インターネットに溢れているあやふやな情報や、概括的な記載の情報では、判断しきれないポイントがたくさんあります。

同じマンションでも全く同じ条件の住戸はありませんし、戸建に関しては同じものは一つも存在しません。

もし気になる物件の情報があった場合には、積極的に質問をしてみると良いと思います。

物件についての良い点・悪い点も含めきちんと情報開示をしてくれるのか。

質問した以上の周辺情報や関係情報を提供してくれるのか。

お時間がかかったとしても、信頼できる不動産会社を見つけることが、今のお住まい探しの近道なのかもしれません。

ぜひ信頼できる不動産の専門家と二人三脚で理想のお住まい探しをしていただければと思います。

中古住宅を購入してリフォームをされる方、必見?!住宅リフォームガイドブック(令和元年度版)をご存知ですか?!前のページ

中古戸建 建物未登記部分がある場合の注意点次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    「住宅ローン減税/築後年数要件」認知度調査 ~築後年数要件を知らない約4割~

    この度、物件提案ロボユーザーを対象としたアンケートについてプレスリリー…

  2. 不動産取引ガイド

    実際に住んで感じた旗竿地のメリットとデメリット

    土地の形状として「旗竿地」と呼ばれる土地があります。文字通り、…

  3. 不動産取引ガイド

    2018 年10月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2018…

  4. お金・ローン・税金

    二重ローン問題 債務免除減額の手続きについて

    熊本の地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。&…

  5. 不動産取引ガイド

    建物状況調査に関する少し深い情報 その2

    建物状況調査シリーズです。建物状況調査(インスペクション)とは…

  6. 不動産取引ガイド

    所有者不明土地が減ると取引出来る不動産が増える?!

    2月10日、法制審議会(法相の諮問機関)は相続や住所・氏名を変更した時…

  1. 不動産取引ガイド

    主要都市の地価は89%の地区で上昇基調
  2. お金・ローン・税金

    中古住宅用の瑕疵(かし)保険に新商品!
  3. 不動産取引ガイド

    快適な暮らしは家が作るのではない
  4. 不動産取引ガイド

    自然災害への備えについてのポイント
  5. 不動産取引ガイド

    夏の怖い結露の話
PAGE TOP