不動産取引ガイド

土地の引渡しにおける注意点

購入する不動産が無事に決まった場合、最終的な手続きが物件の引渡しです。

建物の場合は、鍵をもらうことが引渡しを受けることですが、土地の場合はどうなるでしょうか。

権利証を受け取る

土地の場合には、土地の権利証を受け取ることが引渡しの一つになります。

最も大切な書類である権利証を売主から受け取ることで、土地の権利を確定的に譲り受けたことの象徴となります。

実際に名義変更を行う際には、売主の権利証を法務局へ提出することで、買主名義での新しい権利証が発行されます。

新しく発行された自分名義の権利証を大切に保管することになります。

測量の成果物を受け取る

土地売買契約の内容にもよりますが、契約の中に、土地の測量が含まれている場合には、土地家屋調査士による測量結果の成果物を売主から受け取ることになります。

登記簿に記載された面積と、実際に測量した面積に差異がないのか、差異があった場合には登記簿の面積がきちんと修正されたのか、各境界のポイントには境界標がきちんと埋められているのか、もし境界標がなかった場合には、新しい境界票が埋め直されたのかを確認するための書類になります。

測量の成果物には、土地の図面と境界標の写真が一緒に綴じられていることが多く、視覚的に土地の形状や境界を確認できる書類です。

登記簿で最終的な確認

土地の取引の場合には、最終的に土地の名義が自分に変更されたかどうかを確認することが必要です。

住宅ローンを利用した取引の場合には、司法書士に依頼して登記名義を変更することになるかと思います。

その場合には、引渡しの後日、司法書士から名義書換えが終わった登記簿と、新しい権利証が届くと思いますので、そちらで最終的な確認をすることになります。

不動産取引には、物件選び、契約手続き、住宅ローン、火災保険、登記手続きと多くの作業が発生します。

ただし、すべての手続きの内容をご自身で把握する必要はありません。

それらの手続きを全て滞りなく、スムーズに進行させる役割が不動産仲介事業者の仕事となります。

一番大切なのは、その手続きを任せられる信頼できるエージェントを見つけることです。

エージェントと二人三脚でお住まい探しを成功させましょう。

中古住宅購入時にも『省エネ』を意識する?!前のページ

売る時に価格が下がりやすい物件とは?(自主管理のマンション)次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    マイホーム購入に伴う税金はどんなものがあるのか?

    不動産を購入する際には、初期の費用としていくつかの税金が発生します。こ…

  2. かし保険

    大手住宅メーカー10社 中古住宅でも無料で瑕疵(かし)保険を提供開始

    先日、日本経済新聞の記事で、 「積水ハウスなど大手住宅メーカー10社に…

  3. 不動産取引ガイド

    長寿化する人生で家は資産として活用する時代へ

    人生100年時代(長寿化)においては、人生は学び直しや働き方の転換を繰…

  4. 不動産取引ガイド

    竹筋コンクリートをご存じですか?

    「放置竹林」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。放置竹…

  5. 不動産取引ガイド

    他の借入を隠そうとすると、かえって信頼を失う!?

    「住宅ローン、申し込むけど、あの消費者金融の件は内緒にしておこう…」そ…

  6. 不動産取引ガイド

    インスペクションに関するボタンの掛け違い その2

    インスペクションに関する勘違いシリーズです。今回は「任意」という点…

  1. 不動産取引ガイド

    中古住宅購入時の確認ポイント
  2. 不動産取引ガイド

    築40年前後の中古マンション購入を検討している方に知っておいて欲しいこと
  3. 不動産取引ガイド

    住宅性能表示制度について
  4. お金・ローン・税金

    2020年10月 フラット35金利のご案内
  5. 不動産取引ガイド

    新型コロナウイルスの影響により、住宅・マンションの不動産価格はどこまで下落するの…
PAGE TOP