お金・ローン・税金

住宅ローンは変動型が人気!?

先日、国土交通省より「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果が発表されました。

これは民間金融機関を対象に貸し出し状況等を調査した回答結果をまとめたものです。

<国土交通省>https://www.mlit.go.jp/report/press/house01_hh_000098.html

調査対象機関は1,340機関、回答率は95%とのことです。

この調査結果によると、個人向け住宅ローンの新規貸出については、「変動金利型が最も高く、割合も60.5%になった」とのことでした。

前年度の変動金利型の割合も「50.7%」と過半数でしたが、今年度はさらにその割合が増加したようです。

たしかに、今月(2020年3月現在)の金利も、フラット35で1%前半という低金利が続いています。

変動金利の場合には、0.5%を下回るような金利の商品もあるようです。

短期的な支払金額を抑えるという意味では、この低金利は魅力的と判断されると思います。

ただ、注意していただきたいことは、住宅ローンは20~30年にわたる長期的な支払になる、という点です。

目下、経済が好転して金利が上昇する見込みがあるとは言えない状況ですが、10年後、20年後はわかりません。

例えば10年前のフラット35の金利は、2.5~3.0%の間くらいでした。

住宅取得後、積極的に繰上げ返済をして、短期で住宅ローンを完済する予定の方については、変動型の低金利を選択する方法もありだと思います。

早めにローンの残高を減らすことができれば、金利が上昇した場合の影響を抑えることができます。

一方で、住宅ローンを固定費として考え、安定的な家計のバランスを重視する方は固定型を選択することもありだと思います。

住宅ローンの選び方は金利だけではありません。

ライフプランも併せて、しっかり選択するようにしましょう。

【住宅ローン減税7】築後年数要件戸建て編~木造・新耐震~前のページ

空き家率ランキング・空き家数ランキングを予測してみて下さい!意外な結果が・・・次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    いよいよ「捨てる街」選びが始まった!

    今後の資産価値を左右する「居住誘導区域」とは?平成28年2月1…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産の舞台裏:売主が語る物件の実像

    売主が居住中の物件は、売主様に直接確認できる絶好の機会と言えます。…

  3. 不動産取引ガイド

    「相続」案件が「争族」となり、過料が発生するケースもある?!

    ■人が亡くなり、「相続」が「争族」とならないよう!人が亡くなると避…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入前に把握したい7つの建物構造について

    不動産購入前にはどのような建物構造かを把握することは重要です。そこで今…

  5. 不動産取引ガイド

    長期優良住宅とは・・・

    長期優良住宅とは、「長く安心・快適に暮らせる家」一戸建ての場合…

  6. 不動産取引ガイド

    最近、住宅ローンの返済がきついなと思っている方、必見!

    住宅ローンは、借りたあとでも無理や無駄がないか、見直すことが大切です。…

  1. 不動産取引ガイド

    建物のW造、S造、RC造、SRC造の違いとは?!
  2. 不動産取引ガイド

    「地域密着の落とし穴」
  3. 不動産取引ガイド

    大雪による住宅被害
  4. 不動産取引ガイド

    地震災害をなるべく避ける住宅購入
  5. 不動産取引ガイド

    売却しようと思った時に困る事のないように「売れないマンション」には要注意!
PAGE TOP