不動産取引ガイド

売る時に価格が下がりやすい物件とは?(開口部が一方向しかない北向きの住戸)

日本では、一般的に北向きは敬遠されやすく、例えば南側より北側の方が眺望かよい場合でも、物件探しの入口(物件検索の条件提示)の段階で「北向き」はそもそも除外されてしまうケースがあり、不利になる可能性があります。

北向きのデメリットとしては、
「直射日光が入らない」
「冬は寒い」
「通気性が悪く洗濯物が乾きにくい」
「カビが発生しやすい」

ただし、隣接する建物がなく眺望が明けている「タワーマンションなどの高層階」は、一度、周辺の建物などに当たった光が入ってくることがあるので意外と明るい場合があります。遡るものがなくダイレクトに日差しが差し込むタワーマンションでは、日差しが強すぎるので南向きではない方がいいという方もたくさんいます。タワーマンションであれば北向きのお部屋でも十分検討の余地があります。また、例えば、南側がただのビルで、北側に有名な公園や庭園、東京タワー等のランドマークとなる建物などがあり、眺望が良い場合は北側を選んでも良いこともあります。

北向きの物件を選ぶときには、お部屋からの眺望、マンションの特性、周辺環境等を考慮して、総合的に判断・検討する事をお勧めします。

鉄道廃線の次はバス廃止 郊外を選ぶデメリットを良く検討してください前のページ

2022年9月度の不動産相場次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    中古戸建てを検討される方へリフォームの優先順位を間違えないで!

    ウクライナ情勢、円安の進行などを背景に日用品の値上がりが続いています。…

  2. 不動産取引ガイド

    長寿化する人生で家は資産として活用する時代へ

    人生100年時代(長寿化)においては、人生は学び直しや働き方の転換を繰…

  3. 不動産取引ガイド

    老朽化マンション問題

    日本初といわれている分譲マンションが建設されたのが1953年で、今から…

  4. 不動産取引ガイド

    職場の地震倒壊リスクを確認!学校、よく行く商業施設、耐震性は大丈夫?

    地震大国の日本。大地震は、いつ来るか分かりません。各自治体から…

  5. 不動産取引ガイド

    マイホームを売却して損失が出た場合の特例について

    【特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例】マイホーム…

  6. 不動産取引ガイド

    表記間取りでわかる仕切り壁の位置!

    リニュアル仲介の渡辺です。 今回、間取りの話をしたいと思います。…

  1. 不動産取引ガイド

    屋根材によって異なる防音性能について
  2. 不動産取引ガイド

    耐震基準適合証明書と住宅ローン減税 【築20年以内の木造住宅の場合】
  3. リノベーション

    リフォームは最小限に! 耐震改修+劣化改修で 安心して暮らせる我が家を実現
  4. 不動産取引ガイド

    あなたに合った構造は?注文木造住宅の工法と特徴
  5. 不動産取引ガイド

    不動産購入の価格交渉術
PAGE TOP