不動産取引ガイド

住みやすい家の特徴について

どのような家が住みやすいのかを調べてみました。

1.断熱・気密性能が整っている

日本は四季があり気候変動が激しい国なので、家の中の気温や湿度も1年を通して大きく変わります。
そのため、夏場の暑さや、冬場の寒さを感じないような断熱・気密性能が整っていることで、家の中が快適な空間になります。

エアコンや暖房器具を使えば、快適になるとお考えの方も多いでしょう。
しかし、断熱・気密性能がない住宅で、エアコンや暖房器具だけで室内の気温・湿度を調節しようとすると、光熱費が高額になります。

そのため、エアコンや断熱器具を使う場合でも、断熱・気密性能を整えることはとても重要なポイントです。

2.ライフスタイルに合わせて間取変更ができる

間取りは、生活に直結するため、家族構成やライフスタイルに合わせて考えておきましょう。
部屋の数や、配置など大枠を先に決めあとから変更ができるようすると家族構成が変わったときに対応しやすいと思います。
収納の大きさや形、ドアの位置などの細かな部分を後で決めましょう。

3.家事・生活動線を整理すること

動線とは、生活している中で人が移動する経路のことをいいます。
朝の支度や帰宅して就寝するまでの生活動線や、掃除や洗濯などをする時に通る家事動線などが不便だと、小さなストレスがたまっていくことになるでしょう。

生活動線とは、家の中で人が通る道を線にしたものです。
家の図面上に線を書いた時に 、線が密集していれば、その場所は人が多く集まる場所だと言えます。

密集している場所は、洗面所やリビングなどが動線が重なり合う場所で、渋滞が起こりやすいため、できるだけ人が集まる場所と分散させる場所をはっきりと分けた方が良いようです。

家族が集まる場所を作りたい時は、動線が重なる場所に設けたり、家の中で渋滞を避けたい場所は、動線が交わりにくいところに設けるようにすると使いやすいようです。

子育てのしやすい間取りとは

1.1階だけで生活できる家

リビングや寝室、収納、水回りなどの家の機能を1階部分に集結させることで、階段の上り下りの回数が減り、子供がけがをする危険性が低くなります。
また、子供から目を話す時間も少なくできるでしょう。

2.水回りの設備をリビングの近くに設置して、1箇所に集中させることをおおすすめします。

以前なら、水回りの設備は臭いの問題があり、なるべくリビングから離れた場所に設置するのが良いとされてきましたが近年トイレの消臭機能が優れており、リビングの近くに設置しても特に臭いには困らないため、リビングの近くに設置することがおすすめのようです。

リビングの近くにトイレを設置することで、子供がトイレに行くときも、目を離す必要がなくなりますし、トイレを嫌がる子供も、トイレに行きやすくなるのではないでしょうか。

3.吹き抜けを作る

吹き抜けは、1階部分と2階部分を繋げてくれるため、家族の気配を近くに感じられます。
また、声が通るため、1階と2階で会話ができたり、様子を伺えたりします。

1階に生活の機能を集めておけば、足腰が弱くなっても、階段を使わずに生活できるため、便利に感じるでしょう。
また、水回りをリビング近くに1箇所にまとめることで、介護が必要になっても楽に移動できます。
さらに、吹き抜けのすぐコミュニケーションが取れるという特徴は、体調が悪い時などに、助けを求めやすいですし、気づきやすくなるでしょう。

子育てしやすい家と老後に住みやすい家は多くの共通点がありますので、老後の暮らしも想定した作りにすることで、長く快適に住める家を考えておく事をおすすめです。

リニュアル仲介、渡辺でした。

購入する物件が決まった後にすること その5(リフォームの打合せについて)前のページ

普段あまり目にしない謄本について次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    大雨の時期だからこそ見直したい 住宅購入検討時のハザードマップの重要性

    梅雨らしい天候がないまま梅雨明けした途端に日本全国で大雨被害が警戒され…

  2. 不動産取引ガイド

    土砂災害のリスク

    長雨や台風がもたらす大雨による災害が毎年懸念されており、今年もすでに大…

  3. 不動産取引ガイド

    「迷子(まいご)の土地」をご存知ですか?!所有者不明の土地が増えているという現実!

    所有者がわからない「迷子の土地」がかなり増えているようです。そ…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入前の『内見』のコツについて

    インターネットで気に入った物件を見つけたら、実際に足を運んで確認しまし…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産仲介業者の物件「囲い込み」をご存知ですか?

    2025年から不動産業界の「囲い込み」が処分対象となると、国土交通省が…

  6. 不動産取引ガイド

    水道の埋設管についての確認ポイント

    戸建て住宅や土地を購入するときには、水道の配管やその埋設状況などについ…

  1. 不動産取引ガイド

    6月からスタートした「定額減税」 不動産との関係について
  2. 不動産取引ガイド

    「損をしない家の買い方」や「買ってはいけない不動産」について今月も本部セミナーを…
  3. かし保険

    耐震基準適合証明書と住宅ローン減税 【築20年超えの木造住宅の場合】
  4. 不動産取引ガイド

    一般的な住宅の居室に主に使われる床材の種類の基礎知識
  5. 不動産取引ガイド

    電球の色の話
PAGE TOP