不動産取引ガイド

騒音…音の大きさについて

ご近所トラブルの内容でよく聞くのは騒音ではないでしょうか。
ではその音について少しお話したいと思います。

音の基準値はデシベルという単位で表されるそうです。
図書館の静けさで40デシベル、会話で60デシベル、電車の車内の音が80デシベル、多くの方はこの80デシベル辺りから不快に思うと言われています。
一般的には130デシベルを超える音を長時間聞いていると、聴覚に支障をきたすとも言われています。ちなみに飛行機のエンジン音が120デシベルなので、それ以上の音となります。家にいて飛行機のエンジン音以上の音が聞こえたら騒音以外の何物でもないと思います。

実際の不動産でのトラブルの場合、音の大きさはもちろんですが、時間帯などによっては小さな音でも気になる方はいらっしゃるかもしれません。

スリッパの音、ドアの開閉時の音、子供の走る音、大声で話す音、テレビの音、日常生活では音は必ず出てしまうので、少し配慮するだけでもトラブルにはならないと思います。

足音など下階へ音を響かせないようにするには、防音マットやカーペットなどをひくと、音を吸収してくれるので緩和はされると思います。

テレビの音や自身の生活音を漏らさない方法としては、家具の配置変更や吸音材の貼り付けなども効果はあるかと思います。

ドアの開閉や冷蔵庫など家電からの音に対しては、遮音シートや防振ゴムや防振シートなどでモーターの動くときの大きな音なども防ぐことが出来ます。

ある程度の生活音はお互い様ではあるものの、だからと言って配慮しなくて良いという事ではありません。

戸建ての場合でもテレビの音が大きい、重低音の激しい音楽を流せば近隣住民の方に迷惑がかかるかと思います。
ましてやマンションは共同住宅です。
お互いが少しでも気にかけて生活をすれば、近隣トラブルも減り、良いマンション=資産価値の高いマンションに繋がっていくので、まずはご自身の身の回りで出来る事から始めてみましょう。
ですが、小さいお子様がいらっしゃるご家庭やペットを飼っているご家庭では大人が気をつけていてもどうする事も出来ない事も多いと思います。

逆に、近隣がうるさいと感じる時もお互い様と思って、「賑やかで良いな~」などと思えると更にトラブルも回避できるのではないでしょうか。
音の大きさ、参考にしてみていただけたらと思います。

良い家の条件とは前のページ

不動産の4つの価格 その3「路線価」次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    シックハウス症候群⁈

    「シックハウス症候群」をご存じですか?近年、住宅の高気密化などが進…

  2. 不動産取引ガイド

    お仏壇の置く場所はどこ

    最近の住宅は和室を設ける事が少なくなってきている傾向にあるかと思います…

  3. 不動産取引ガイド

    せっかく購入した家を大切に!!

    家を購入した後に、手放さなければならないような事態を招かないよう、今回…

  4. 不動産取引ガイド

    マンション購入を検討されている方へ マンションの建て替えはし易くなる・・・?!

    現在、マンション購入を検討されている方はご確認下さい。現在、政府は分譲…

  5. 不動産取引ガイド

    リフォームを「工事」と捉えるか「製品」と捉えるか

    中古住宅を検討する際に欠かせないのがリフォームです。中古住宅の「汚い」…

  6. 不動産取引ガイド

    捨てられつつある街を選択するリスク

    1月1日の能登半島地震から一気に防災モードとなった雰囲気ですが、この年…

  1. 不動産取引ガイド

    日銀の金利引き上げで、住宅ローンの金利はどうなっていく?
  2. 不動産取引ガイド

    住空間の快適さは家が実現するわけではありません
  3. 不動産取引ガイド

    知らないと損をする?!相続税計算のありがちなミス!
  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入時に把握をしておきたい、教育費用の目安について
  5. 不動産取引ガイド

    築地火災の原因は伝導過熱,一般家庭でも起こり得ます!?
PAGE TOP