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一般的な住宅の居室に主に使われる床材の種類の基礎知識

一般的な住宅の居室に主に使われる床材の種類の基礎知識

床材の種類と特徴を調べてみました。

■木質フローリング
一般的な住宅の床材の主流は、木質フローリング。
木質フローリングは、むく材(単層フローリング)と複合(複層)フローリングに分けられますが、一般的な住宅では、複合(複層)フローリングが多く用いられています。
素材や色、価格など商品バリエーションが豊富なこと、ハウスメーカーの標準仕様となっていること、などがその要因でしょう。

むく材は、単層フローリングとも呼ばれ、構成する層がひとつ、単一のむく材でできたもの。複合(複層)フローリングは、基材である合板に薄い天然木の単板(突き板)や樹脂化粧シートなどを張ったもの。一般的に、むく材の方が複合(複層)フローリングよりも高価で、複合(複層)フローリングは、単板(突き板)が厚くなるほど、また機能性が高まるほど価格は高くなります。

むく材は、樹種の種類も多く、それぞれ特徴は異なります。一般的に足ざわりが柔らかく、温かみがあること、経年変化を楽しむことができるのがメリットですが、傷がつきやすく、お手入れには配慮が必要。価格は、樹種や木目、節の有無によって変わってくるので、早めに費用を確認すること。

■コルク

あたたかくソフトな天然コルク素材。柔らかな歩行感が特徴。
コルク樫の樹皮を原料とした圧縮成形した木質系の床材。コルクを粒状にし、加工しながら焼き固め、30センチ角程度のタイル状もしくはフローリング状に加工したもの。堅牢で耐久性に優れ、吸音性、断熱性も高いのが特徴でしょう。また、適度な弾力性があるので、足腰への負担も少なく、万一転倒しても衝撃が緩和されるという特徴も。温かみのある素材なので、高齢の方の居室や子供室、寝室などに向いているでしょう。

無塗装のもの、ワックスやウレタン塗装仕上げなどもあり、性能はさまざま。表面仕上げによっては、水にも強いタイプもあり、キッチンや洗面室などにも使用できます。床暖房対応商品や防音性能を高めたタイプなどもあります。ナチュラル色からダークな色合いまでカラーバリエーションも豊富。

■天然素材

コルク以外でも、竹、籐、サイザル麻やココヤシなど天然素材を用いた床材も注目されています。

竹の繊維を組み合わせ、圧縮成形した床材が竹フローリング。強度があり、傷がつきにくく、収縮膨張も少ないことも特徴。成長が早い竹を用いることで、環境にもやさしい素材と言えるでしょう。

籐は、ロール状のタイプだけでなく、30~40センチ程度のタイル状になったタイプも。温泉などの脱衣室に用いられているケースもありますが、住宅でも洗面室やモダンな和空間などで用いる例がみられます。

サイザル麻やココヤシなどの天然繊維を織りあげたものは、ざくっとした風合いが魅力です。湿気の多いサニタリーなど、水まわりに向いているでしょう。業務用で用いられることが多い素材ですが、居室で用いれば個性的な空間にも。

■畳

和モダンの空間を作る畳風床材。フローリングの一角に和のスペースを演出できる。
日本に昔からある床材。畳床が天然素材の稲わらを用いた本畳のほかに、畳床に天然木質繊維やポリスチレンフォーム板を用いたものなどを用いたものがあります。

畳縁がなく正方形の畳を用いてモダンな空間をプランニングしたり、移動が可能な置畳や箱畳のようなタイプも注目されています。床暖房に対応した商品も。

■カーペット

カーペットとは、織物または敷物の総称。保温性や吸音性も優れた素材です。足触りも柔らかく温かみがあるので、寝室などに向いています。織り込んだパイルをカットしたもの、ループ状のものなどさまざま。正方形につくられたタイルカーペットもあります。ウールカーペットは、天然素材ならではの風合を持ち、保温性や防火性もあり静電気が起きにくい素材です。防カビ・防虫性に優れるのは、ナイロンやアクリルなどの合成繊維。一般的にウールの方が合成繊維より高価と言えます。

■タイル

外まわりや玄関に用いられることが多いタイルは、耐久性、耐水性の高い床材。居室では、インナーテラスとしてリビングの一角をタイル張りにしたり、キッチンやダイニングに用いたり、ペットの居場所の床材として用いられることも。色やデザインなども豊富で、床暖房に対応しているもの、滑りにくく掃除がしやすいタイプもあります。

■クッションフロア

塩化ビニールを用いた長尺の床材で、CF(シート)と呼ぶことも。耐久性・耐水性に優れ、適度な弾力性もあるので、キッチンや洗面室・トイレなど水まわりに用いられています。比較的手ごろな価格で、木目調や大理石調など色や柄などのバリエーションも豊富。抗菌・防カビ性能をもつタイプもあります。施工が比較的簡単なので、DIYで張り替えることもできます。

床材だけかなりイメージの違う部屋ができます。

床仕上げの下も床下地工法と言うものがあり、架構式床と非架構式床ものがあります。

使う人や部屋の用途にもよりますが色々決めるものが多いですが住みやすいマイホームの
為に色々な方向で考えてみるといいと思います。

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