不動産取引ガイド

見たことありますか?借地権の登記

不動産購入に際して、土地の権利が「所有権」ではなく「借地権」となっているケースがあります。

土地については、地主から借り受けて地代を支払う、という利用形態ですね。

さて、不動産を購入して所有権を取得すると、通常土地の名義を変更します。不動産の登記情報に「所有者」として取得者の名前が登録(=登記)されることになります。
この登記がされていることをもって、他人に対しても所有者であることを主張できますし、新たに権利証が発行されることになります。

ところが、土地の権利が「借地権」の場合、通常は名義変更登録(=登記)がされません。そのため、権利証も発行されません。
これで他人に対して借地権を取得したことを証明できるのでしょうか。

実は、土地の利用権が借地権だった場合には、「借地借家法」という法律で、借地権については登録(=登記)がなくても、建物についてしっかり登録(=登記)がされていれば、他人にも証明できる、と定められているのです。
「建物が登録されているということは、当然、土地の利用権もあるはずなので、わざわざ借地については登録しなくていいですよ」という規定ですね。

この規定があるため、基本的には土地についての借地権の登録等は行われず、登録(=登記)は省略されることが一般的です。

借地権付き建物を購入した場合には、土地の登記簿にご自身の名前がなくてもご心配なさいませんように。
———————————————–

「資産となる家を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

築浅物件ならではの注意点≪中古住宅の保証 その④≫前のページ

住宅ローン減税特例適用「Yes・Noチャート」(戸建版)次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    異常気象と思われる豪雨!

    最近の雨量が異常気象と思われる豪雨が各地で毎日のように報道されています…

  2. 不動産取引ガイド

    低炭素住宅【 省エネ住宅シリーズ】

    省エネ住宅シリーズ、今回は低炭素住宅です。低炭素建築物として認…

  3. 不動産取引ガイド

    ペットによる火災を防ぐポイント

    ニュースで製品評価技術基盤機構(NITE)は3月28日、ペットによる火…

  4. マンション

    マンションの専有部分と共有部分って?

    マンションの共有部分、廊下やエレベーター、ごみ捨て場だけだと思っていま…

  5. 不動産取引ガイド

    家を買おうと思ったら物件選びより先に資金計画とエリア選定です

    「よし家を買おう!」そう思い立った時、ポータルサイトで物件広告を見るこ…

  1. 不動産取引ガイド

    2015年の国税調査の結果、申告な事情が浮き彫りに…
  2. 不動産取引ガイド

    なぜ耐震性を気にしなくてはならないのか?
  3. デザイン

    中古住宅ならではの家づくり 設備も間取りも思いどおりに実現できました
  4. 不動産取引ガイド

    面積の違い
  5. 不動産取引ガイド

    ブロック塀の倒壊から考える違法建築物を所有するリスク
PAGE TOP