お金・ローン・税金

既存住宅売買瑕疵(かし)保険と住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

これまで、本サイト「戸建てリノベINFO」では、中古住宅を購入した際の住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)について、色々なテーマでご説明を書いてきました。

中古住宅の場合、マンションの様な耐火建築物の場合は築25年、木造戸建ての様な非耐火構造の場合は20年を超えると、耐震基準適合証明書の発行、または既存住宅売買瑕疵保険の付保をしなければ、住宅ローン控除を含め、各種税制の優遇(以下、住宅ローン控除等)を受けることができなくなってしまう為、とてもトラブルの多いテーマだからです。今回は、「既存住宅売買瑕疵保険の付保」による住宅ローン控除等について、掘下げてみたいと思います。

まず、基本的なところで、住宅ローン控除の要件のどの部分に、築年数や、瑕疵保険について記載されているのかを確認してみましょう。トップの画像をご覧ください。これは、国税庁のホームページ「No.1214 中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)  https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1214.htm」の「2 住宅借入金等特別控除の適用要件」の部分を切り取ったもので、ポイントとなる箇所を赤で囲っています。

ひとつめの「イ 建築後使用されたものであること。」というのは、簡単に言えば中古住宅のことを指しています。

次の赤枠の「(イ) 家屋が建築された日からその取得の日までの期間が20年(マンションなどの耐火建築物の建物の場合には25年)以下であること。」と書かれているところが、木造戸建てなら築20年以下、マンション(その他、鉄筋コンクリート造の戸建て)なら築25年以下の場合はローン控除等が利用できるということを説明しています。

では、それを超える築年数の場合は、その次の赤枠「(ロ) 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるもの (耐震基準)に適合する建物であること」に該当していれば、ローン控除等が利用できるということになります。これに適合していることを示すもののひとつとして、次の赤枠「既存住宅売買瑕疵担保責任保険契約が締結されているもの」という部分が、築20年(又は25年)超でも瑕疵保険が付保されていれば、住宅ローン控除等が利用できるということを指しています。

次回以降も、瑕疵保険に焦点をあてて、内見時のチェックポイントや瑕疵保険検査基準等、中古住宅購入時に把握しておくべきところを掘下げていきたいと思います。

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

 

トイレは10年ほどで故障や不具合が出てくる?!最近のトイレ事情とは?!前のページ

将来に渡って 人が集まり続ける街選び次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    老朽化マンション問題

    日本初といわれている分譲マンションが建設されたのが1953年で、今から…

  2. 不動産取引ガイド

    物件選びのポイントは?

    お住まい探しで販売図面を見る時に何をポイントとしてみているかと言う点で…

  3. 不動産取引ガイド

    山の手大地の凸凹を作ってきた川とその水源

    東京の都心を歩いていても、地形に凸凹があります。地形とは、簡単に言…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産仲介業者の物件「囲い込み」をご存知ですか?

    2025年から不動産業界の「囲い込み」が処分対象となると、国土交通省が…

  5. 不動産取引ガイド

    夢のマイホームは、本当に夢にしかない可能性があります...

    突然ですが...理想に100%合致するお住まいは、中々みつかるものでは…

  6. お金・ローン・税金

    2022年2月 フラット35金利のご案内

    2022年2月度フラット35金利情報を更新しました。2022年2月…

  1. 不動産取引ガイド

    中古住宅の性能評価が大きく変わる!住宅性能を測る「ものさし」とは?
  2. 不動産取引ガイド

    木材価格の更なる高騰!戸建てを検討されている方は買うと決めたら早めに動いた方が良…
  3. お金

    実質定年から逆算する ローンの安全な借入れ時期
  4. 不動産取引ガイド

    屋根の耐荷重について
  5. 不動産取引ガイド

    お住まい購入のリスクを見抜く、不動産登記簿謄本の見方
PAGE TOP