お金・ローン・税金

住宅ローンの金利がいよいよ上昇?!日銀の利上げ時期との関係について

住宅ローンの借り手にとって気になるのが今後の金利動向だと思います。
その行方を左右するのが、日本銀行(以下、日銀)の金融政策と言われ、現在、物価が上がり始めたことを受けて、専門家の間では日銀が次に政策を変更するときは住宅ローンを「緩和」ではなく「引き締め」との見方が増えてきました。
では、どんな条件が満たされれば日銀は住宅ローンの金利を操作するのでしょうか?!

住宅ローン金利を銀行はどう決めているのというと、住宅ローンを組むと全期間あるいは一定期間同じ水準が続く固定型の適用金利は、「長期金利」を参考としています。
半年ごとに水準を見直す変動型は、「短期金利」を目安としていると言われます。
どちらにも大きな影響を及ぼすのが日銀の現在とっている「長短金利操作政策」というものがあります。
今の誘導水準は長期金利(10年物国債利回り)がゼロ%程度、短期金利(日銀当座預金の一部金利)はマイナス0.1%になっています。

現在、住宅ローンの金利がどうなるかと問われた場合、引き締め派が多く、「次の一手は引き締め」との話が出ているようです。

民間エコノミストも「緩和」や「中立」よりも「引き締め」との話が多いようです。その為、専門家は、日銀がまず長期金利の誘導水準の引き上げ(ゼロ金利解除)にいずれ着手すると考え始めているようです。
また、その他の理由としては原油価格の上昇などから物価の上げ圧力がかかり始めたことも「引き締め」の方向に動く理由になっているようです。
消費者物価上昇率(生鮮食品を除くコア)も1月はプラスに転じ、2月もプラス幅は0.2%に広がりました。

「秋ごろに1%程度まで拡大する」との予想が出ています。詳細については、下記総務省の消費者物価指数の資料をご確認ください。
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm

また米国の長期金利の上昇が日本の金利に上昇圧力を加えるとの見方も出てきました。
しかし、日銀は「2%の物価安定目標にはなお距離がある」(黒田総裁)などとして早期利上げに否定的な見解を示していますので、これが正しいなら、利上げは長期間ないとの見解が説得力を持ちそうだと言われています。

ちなみに「安定的な2%超」が実現した時期はバブル期に遡らないとなく、かなりハードルが高いと言われています。
また、日銀は利上げをしないと約束をしたわけではありませんので、今後の世界経済なども動きも加味した判断は非常に重要と言えます。
その為、経済・物価情勢や日銀の情報発信に注意を払いながら、先行きの金利動向について判断していく必要があるようです。
法人営業部 犬木 裕

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

 

共働き世帯必見。住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の活用方法。前のページ

眠れる寝室をつくるためのポイント!次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    持ち家vs賃貸は圧倒的に『持ち家』が得?!

    『持ち家vs賃貸ではどちらが得?』という記事を良く目にします。住まいを…

  2. 不動産取引ガイド

    連帯債務者の団信

    フラット35でも住宅ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入され…

  3. 不動産取引ガイド

    フローリングの色とドアや家具との合わせ方

    部屋のインテリアを考える時、壁の色、フローリングの色、ドアの色の組み合…

  4. 不動産取引ガイド

    家づくりサポートシート(リビング・ダイニング・キッチン編)

    家づくり雑誌を見るといろいろなサポートシートが掲載されています。そ…

  5. 不動産取引ガイド

    バブル崩壊後、土地に対する意識の変化で「迷子の土地」が増えている!

    このまま放置すれば大変になると言われる「迷子の土地」というものがありま…

  6. 不動産取引ガイド

    初心者必見!不動産購入を成功させるための5つのポイント

    不動産購入は人生の中でも大きな買い物です。初心者の方でも失敗しないため…

  1. 不動産取引ガイド

    マンション修繕積立金 3割超が資金不足であることをご存知ですか?
  2. 不動産取引ガイド

    2019 年12月度の不動産相場
  3. 不動産取引ガイド

    中古建物の価格とは?
  4. お金・ローン・税金

    住宅ローン減税特例適用「Yes・Noチャート」(戸建版)
  5. 不動産取引ガイド

    謄本の『地目』
PAGE TOP