リニュアル仲介通信

平成26年12月 過去の取引事例から不動産の「価値」を見定めましょう。

住宅購入を検討する際に気になるのが物件の相場観。何も知らずに物件探しを始めると、検討しているエリアが実は予算に見合わないエリアだった…ということが起こりえます。また、インターネットの不動産サイトに掲載されている物件情報の価格はあくまで売主が売りたい価格でしかありません。賢く不動産購入を行うには価格の妥当性を確認する必要があります。


住宅や土地の”実際に売買された価格”を確認しましょう。
実際に売買された価格を蓄積し、誰もが見られるよう公開することで、買主も売主も実状にあった「希望価格」を決めることができ、安心してスムースに取引を進められる環境の創造を目的として、国土交通省が「土地総合情報システム」で「取引価格情報」を提供しています。

リニュアル通信12月表2
この「土地総合情報システム」では、不動産の購入者を対象としたアンケート調査に基づく情報を取引価格情報として公開しています。地域や物件種別によって異なりますが、おおよそ全取引の3割をカバーしているそうです。不動産購入は「資産価値」が重要です。販売価格に惑わされず、冷静に不動産としての「価値」を見定める必要があります。物件検討段階でエリアの相場観を知るには便利なサイトですので、ぜひご活用ください。

リニュアル通信12月表3

 

不動産事業者が利用するシステムでは、もっと多くの「取引事例」が確認できます。
不動産事業者が利用する「レインズ」というシステムがあります。レインズには現在取引中の物件情報だけでなく、過去の取引事例の情報も蓄積されています。媒介を請け負った不動産事業者はレインズへの情報登録が義務付けられているので、購入者を対象とした「土地総合情報システム」よりもはるかに多くの取引事例を検索することができます。
ただし「レインズ」は不動産事業者しか取り扱うことができません。ですので、物件検討の際には不動産事業者に物件情報だけでなく、検討しているエリアでの取引事例に関する情報も調べてもらいましょう。
リニュアル仲介では取引事例に関する情報提供はもちろん、マンションの場合は新築時の分譲価格をお調べして、新築時からどれくらい価格が変動しているか、などの詳細な情報提供を行っています。(一部有料のサービスもあります)お気軽にご相談ください。

リニュアル通信12月表4


 

PDFファイルダウンロード

 


地震ハザードカルテを見て、ビックリ!前のページ

不動産の契約に関する用語解説次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. リニュアル仲介通信

    平成26年5月 中古住宅検討時のリフォーム予算の考え方

    リニュアル仲介では新築だけでなく、中古住宅や建て替えなども含め、広く検…

  2. リニュアル仲介通信

    平成25年10月号 消費税増税でもちょっと待った!その駆け込みは本当に「お得」ですか?

    10月1日、安倍首相が記者会見を開き、予定通り来年4月から消費税率を8…

  3. リニュアル仲介通信

    平成27年4月 家は一生で一回の買い物ではない?!「終の棲家」という幻想

    日本人の高齢化に伴い住まいのあり方が変わろうとしています。日本の家は子…

  4. 不動産取引ガイド

    土地の権利はどこで調べるのか!?

    土地や建物など私たちの大切な財産を守るため、不動産には登記制度があり、…

  5. お金・ローン・税金

    住宅購入と 生涯の資金計画

    住宅購入は「人生最大の買い物」と言われるだけあり、非常に高額の資金が必…

  6. リニュアル仲介通信

    平成27年3月 二束三文でも売れなくなる土地

    「どんなに悪くても値段を下げれば誰かが買ってくれる」これまでの住宅業界…

  1. お金・ローン・税金

    3種類の『耐震基準適合証明書』
  2. 不動産取引ガイド

    電気温水器って何? エコキュートの違いは何か?
  3. 不動産取引ガイド

    住空間の快適さは家が実現するわけではありません
  4. 不動産取引ガイド

    「相鉄・東急直通線」2023年3月開業 ますます人気の出るエリアも!
  5. 不動産取引ガイド

    リフォーム補助金を使いたい!でも…
PAGE TOP