不動産取引ガイド

ドアor引き戸どちらを選ぶ!?

日本家屋に使われている引き戸は実に効率の良い建具です。

引き戸とは、溝やレール上を滑らせて開閉する戸のことです。
溝やレールのない上吊り式もあり、 襖や障子、雨戸などの引き戸は、日本家屋にとって馴染み深いものです。
ドアと比べ、開け放した状態にしやすく、扉の開閉によるデッドスペースもありません。そのため、キッチンと洗面室を結ぶ出入り口などに、よく設けられています。

引き戸は日本の気候によく考えられています。
それは高温多湿の夏、いかに風を通し住まいを快適にするかという難題を見事に解決しています。
ほんの数センチ開けておくだけ風が通り、室内のプライバシーは保たれますが
ドアはこうはいきません。開けるか閉めるかのどちらになります。

近年では壁の中に収納できる引き戸もあります。

引き戸のメリット

1.扉を開けた時に開き戸(ドア)のように可動域で場所を取らないので邪魔にならない(特に洗い場を考慮すると風呂場こそ引き戸)
2.扉を開けた時に扉が壁の中で納まるので、解放感 を出しやすい
3.開閉する際、開き戸より身体の動きが小さくて済むので、高齢者や身体の不自由な方にも使い易い。
4.風でバタンと締まることがないので通風しやすい
5.開きかけの状態で少し開けておくことが可能
6.最近の引き戸は「ストッパー(ソフトクローザー)」が取り付けてあり、音もなくゆっくり閉まる(子供が閉めても音がしない)

引き戸のデメリット
1.気密性が取りにくい。気密性が低いということは、隙間風が入りやすく、音がもれやすいということ。
2.引き戸の床のレールにゴミが溜まりやすい(→最近の引き戸は吊り下げ式が多いのでこの問題は該当しないことが多い)
3.子供が指を挟みやすい(→これもストッパー(ソフトクローザー)でほぼ解決されている)
4.引き戸は開き戸に比べると、扉枠の量(引きスペース)が倍になりスペースが必要(→スペースの制約が大きいマンションで「開き戸」が多用される一番の理由)
5.引き戸の引きスペースがあると、付けたい場所にスイッチやコンセントが付かない場合がある。

建材の工夫・改良進化は目覚ましく、「引き戸」のメリットを目いっぱい活かしたリフォーム・リノベーションをすると「開き戸」以上に快適・おしゃれな生活が可能となります。

リフォームをお考えの際には建具の種類を替えることで使いやすさが変るのではないでしょうか。
リニュアル仲介、渡辺でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

**************************************************

2018 年2月度の不動産相場前のページ

マイホームを持っているとかかる税金次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    リフォーム済み物件それとも購入してからリフォームどちらがいい?

    おはようございます。リニュアル仲介の渡辺です。リフォー…

  2. 不動産取引ガイド

    時間ない中で 効率よくお住まい探しをしていく方法。

    家探ししていたらこんな経験ないですか?不動産ポータルサイトで物件情…

  3. 不動産取引ガイド

    道なのに道路ではない⁉

    前回、自宅の建て替えの為土地の調査をしましたが市町村の道路課で建築基準…

  4. 不動産取引ガイド

    マンションの共有部分のチェックもお忘れなく

    マンション購入を検討されている方は専有部分(居住部分)を内見などの時に…

  5. 不動産取引ガイド

    【不動産ミステリー】ズレた境界標

    これはスタッフの自宅で実際に起こった珍事件です。お隣さんとの境…

  6. 不動産取引ガイド

    シックハウス症候群⁈

    「シックハウス症候群」をご存じですか?近年、住宅の高気密化などが進…

  1. 不動産取引ガイド

    宇都宮駅前でLRT事業がスタート、沿線の不動産購入は買いなのか?!
  2. 不動産取引ガイド

    周辺環境調査を自分で行う方法!
  3. リニュアル仲介通信

    平成27年1月 「工法」「構造」によって耐震診断・かし保険ができない場合がありま…
  4. お金・ローン・税金

    中古住宅のローン控除利用。物件選びの内見時から注意を向けましょう。≪戸建編≫
  5. 欠陥・トラブル

    相続人がいなくても不動産は売れる!
PAGE TOP