不動産取引ガイド

マンションの共有部分のチェックもお忘れなく

マンション購入を検討されている方は専有部分(居住部分)を内見などの時には重点的にご覧になられるかと思います。

では、専有部分のみのチェックで大丈夫なのでしょうか?

大丈夫なはずがありません。マンションは共有部分も必ずチェックする必要があります。

では、共有部分とはどこにあたるのでしょうか?

定義としては、分譲マンションのような区分所有建物について、区分所有者が全員で共有している建物の部分を「共有部分」いいます。

具体的には下記の通りとなります。

その性質上区分所有者が共同で使用する部分(廊下・階段・エレベーター・エントランス・バルコニー・外壁など)

専有部分に属さない建物の付属物(専有部分の外部にある電気・ガス・水道施設など)

本来は専有部分となることができるが、管理規約の定めにより共有部分とされるもの(管理人室・集会室など)

このような①~③の共有部分は、原則として区分所有者全員の共有となります。

 

共有部分の利用方法も管理規約には記載されており、各居住者同士が正しい利用方法を把握して生活をしていかなければなりませんので、勝手に共有部分である廊下に私物を置いたりしているマンションではないという事もしっかりと確認しておきましょう。

また、共有部分は共有であるため、各区分所有者はそれぞれ共有部分に関する共有持分を持つことになります。

この共有持分の割合は、原則として専有部分の床面積(専有面積)の割合に等しいですが(区分所有法第14条)、この割合は規約によって変えることも出来ます。

マンションの管理状況も確認する必要はありますが、管理規約に記載されている通りにマナーを守っている居住者が多いマンションの方が、ゴミ置場なども綺麗に使うなどと細かいところにもお互い気を使っていけると思うので、共有部分のチェックも必ずされる事をお勧めいたします。

リニュアル仲介、前田でした。

緊急事態宣言発令。コロナウイルスが及ぼす不動産業界への影響とは?!前のページ

おとり広告が減っている!? インターネット広告の適正化に向けて次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    FPシリーズ1シングル女性のマンション購入

    雑誌の記事で役に立ちそうな情報がありましたのでご紹介したいと思います。…

  2. 不動産取引ガイド

    人口が減った自治体ランキング

    東洋経済に面白い記事が掲載されていました。この3年「特に人口が…

  3. 不動産取引ガイド

    海外と日本の住宅の違い

    住宅地を歩いているとために目を引く家がある時があります。海外を…

  4. 不動産取引ガイド

    火災保険の家財はいくらの設定が良い?

    リニュアル仲介の前田です。最近火災保険のお話をしております…

  5. 不動産取引ガイド

    自分のことのように仲介する!買い替え・間取り変更を行う際は、リニュアル仲介なら安心です!

    今回、マンションから戸建て住宅への買い替えの方の事例をご紹介させていた…

  6. 不動産取引ガイド

    不動産取引で良く見かける「うっかりミス」

    不動産取引においては、難解な用語や普段使わない専門用語が多く出てくるた…

  1. 不動産取引ガイド

    中古木造戸建てを購入する時はインスペクションが欠かせません
  2. お金・ローン・税金

    2021年8月 フラット35金利のご案内
  3. 不動産取引ガイド

    国交省「全国版空き家・空き地バンク」の試行運用を開始!民間の不動産情報サイト「L…
  4. お金・ローン・税金

    2021年度税制改正大綱による住宅ローン減税等について
  5. 不動産取引ガイド

    火災保険がまたまた改定されます!
PAGE TOP