不動産取引ガイド

お隣さんと住所が一緒、を解決する方法

もともと1宅地だった土地をいくつかに分譲して建築された建物の場合、それぞれの玄関の距離が近くなるため、すべて同じ住所(住居表示)となってしまうケースがあります。

これは、住居表示に関する法律の規定に従い、機械的に住居表示が振られているためです。

法律が最近の分譲住宅のようなやや狭めの土地での建て方を想定していなかったことに起因します。

各住戸で表札を工夫するなどの対処法もありますが、その対応を行っている市区町村もあります。

それが、住居表示の「枝番付番」制度です。

 

一例として、最近では千葉市がこの制度を導入しました。

<千葉市ホームページ>

https://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/kusei/30jukyohyoujiedabanngou.html

それぞれ申出が必要になりますが、こちらの制度を利用することで、住所の先に枝番を振ることができます。

郵便物の誤配送を防ぐためには、便利な制度ですね。

宅地の狭小化や人口の密集など、不動産を取り巻く環境の変化はめまぐるしく、法律が対応しきれていない部分は多々あります。

 

お住まいのエリアで条例などにより独自の対応が取られていることもありますので、市区町村の窓口に相談してみるとよいと思います。

不動産の「シキエン」って何?!前のページ

売買契約の解除次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産は早く買った方が良い!『貯蓄になる家』を持ちましょう!

    ■インフレの影響により、貯蓄力低下が叫ばれています!円安が進み物価…

  2. 不動産取引ガイド

    自分のことのように仲介する!買い替え・間取り変更を行う際は、リニュアル仲介なら安心です!

    今回、マンションから戸建て住宅への買い替えの方の事例をご紹介させていた…

  3. 不動産取引ガイド

    “見えない川”に注意!暗渠(あんきょ)の見つけ方≪前編≫

    住まい探しをしている時、川や水路の隣の物件に出会ったら、皆さんどのよう…

  4. マンション

    旭化成建材杭打ち問題に学ぶ家探し

    旭化成建材社が杭基礎施工したマンションの問題が世間を賑わせています。…

  5. 不動産取引ガイド

    売る時に価格が下がりやすい物件とは?(自然災害の被害に遭いやすい場所に建つマンション)

    歴史的に災害の被害が大きかったエリアや、大きな被害が予想されているエリ…

  1. 不動産取引ガイド

    マンション保険が大幅上昇?!中古マンション購入前に知っておいて・・・
  2. 不動産取引ガイド

    深刻な木材不足が引き起こす住宅問題
  3. お金・ローン・税金

    住宅建築中の資金借入について
  4. 不動産取引ガイド

    低炭素住宅【 省エネ住宅シリーズ】
  5. 不動産取引ガイド

    機械式駐車場が余っているマンションは注意が必要!
PAGE TOP