不動産取引ガイド

未来の水害への備えを

去年の台風19号(令和元年東日本台風)や昨今の熊本県球磨川の氾濫等水害等、水害による自然災害が甚大な被害をもたらしています。
昔から繰り返し起きている水害は、最近、毎年のように起き、そしてこれからも必ず起きます。
「被害に遭うとは思わなかった」
水害のたびに繰り返し聞かれることばです。自分が被害に遭うと思って、今のうちに避難の方法を確認しておきましょう。

■ハザードマップでリスクを確認しよう

こうした被害に合わないために必要になるのが「早めの避難」です。

大切なのが「自分の住む地域のリスクを知る」こと。ハザードマップの確認です。
各市区町村で発表していますので、必ず確認をしておきましょう。

STEP1(知る・気づく)

・自分が今どのような場所・地形に住んでいるのか?
・水害が起こったらどうなる?
・水害が起こったらどうする?
・避難を呼びかける情報を知る。(情報の調べ方、受け取り方)

各市区町村で発表しているハザードマップの確認をしましょう。

※江戸川区が発表している水害ハザードマップ「江戸川区ってどんなところ?」

各市区町村で発表されている、洪水ハザードマップなので、浸水想定区域を確認しよう

STEP2(考える・決める)

水害のときの避難先を事前に決めておきましょう。
避難手段も考えておきましょう。

STEP3(備える)

避難のときに持って行くものなどを確認し、日頃から備えておきましょう。
避難先や避難途中で必要なものを非常持ち出し品としてまとめておいたり、 避難先や避難方法を決めておきましょう。
日頃から備えておくことで、 いざというときすぐに避難を始めることができます。

STEP4(想う・伝える)

自分だけでなく、家族や大切な人の対応も確認し、お互いに伝えましょう。
地域みんなで助け合うことも大切です。
日頃から、家族で避難先や避難のタイミングを決めておくが大切です。

過去の被害の多くは、氾濫や浸水、土砂災害などが想定された場所で起きています。周辺のリスクをあらかじめ知ったうえで、「早めの避難」を心がけて下さい。

また、今からマイホームを購入検討している方は、購入検討先のエリアのハザードマップなどは必ずご覧ください。

これだけ自然災害が多いと、水害等自然災害が受けやすいエリアは不動産の資産価値にも影響が出てくると思われます。その辺りも踏まえて、お住まい探しをされることをおすすめします。

以上、不動産エージェント中田でした。

不動産トラブルと「事故物件」前のページ

建設工事の式典(地鎮祭)次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    【不動産ミステリー】ズレた境界標

    これはスタッフの自宅で実際に起こった珍事件です。お隣さんとの境…

  2. 不動産取引ガイド

    ウイルスを家に持ち込まない

    冬になると気をつけなければならないのがウイルスだと思います。出来る…

  3. 不動産取引ガイド

    贈与しても不動産取得税がかかる?

    不動産を取得した後、しばらく経ってから請求される税金として、「不動産取…

  4. お金・ローン・税金

    中古住宅のローン控除利用。物件選びの内見時から注意を向けましょう。≪戸建編≫

    築20年(耐火構造の場合は25年)を超えても、既存住宅瑕疵(かし)保険…

  5. 不動産取引ガイド

    再建築不可である土地の解決策

    販売チラシを見ていると、たまに目を引く安さの物件があったりしますね。…

  6. 不動産取引ガイド

    中古住宅の性能評価が大きく変わる!住宅性能を測る「ものさし」とは?

    2016年の住宅政策の目玉というと、中古住宅の住宅性能評価制度の見直し…

  1. 不動産取引ガイド

    優先順位について
  2. 不動産取引ガイド

    3組に1組の夫婦が離婚する時代、売却時を意識しての不動産購入をご検討下さい!
  3. お金・ローン・税金

    2022年8月 フラット35金利のご案内
  4. 不動産取引ガイド

    防災月間に考える「避難の必要のない建物」とは?!
  5. 不動産取引ガイド

    ベタ基礎と布基礎の違いについて:基礎選びのポイント
PAGE TOP