不動産取引ガイド

固定資産評価額の上昇に注意!

不動産を保有している場合、「固定資産税」という税金が発生します。

固定資産税は、その不動産の価格に対し「1.4%」という税率で課税される財産税です。

そして、この不動産の価格「固定資産評価額」は、3年ごとに見直されます。

今年は、評価替えの年にあたるため、固定資産評価額が見直されることになります。

固定資産税は据え置きに

近年の地価上昇に比例して、土地の固定資産評価額も上昇することが見込まれていますが、ウィズ・コロナの時代における経済再生を停滞させないため、固定資産税については据え置かれることが、令和3年度の税制大綱では発表されています。

固定資産評価額が上昇しても、実際の税額については据え置きとして、不動産所有者の負担を軽減しよう、という政策です。

固定資産税以外の税金については要注意

固定資産税が据え置きになったとしても、固定資産評価と連動して上昇する税金もあります。

その1つが、不動産購入時にかかる「登録免許税」という税金です。

登録免許税は、登記を申請する際に法務局へ支払う手数料のようなものです。

こちらに関しては、特に税額上昇に対する救済措置は図られていません。

その他にも、固定資産評価額を基準としたものに「不動産取得税」もあります。

こちらも登録免許税同様に軽減措置は設けられていません。

住宅を新たに購入する資金力のある方に対しての補助は不要、という判断になるのでしょうか。

相続税についても注意が必要

固定資産評価額と同じように、「路線価」についても上昇が見込まれます。

この路線価格は、土地取引の金額の他に、「相続税」の計算の元となる数字です。

路線価格が上がれば、相続が発生した際の相続税の金額も上昇することになります。

不動産にまつわる税金はいくつかの種類がありますが、当然その金額が上昇すれば、関連する費用に反映されることになります。

不動産の購入は大きな金額が動く取引になりますので、売買価格と併せて、諸経費も含めた綿密な資金計画が大切です。

物件購入を検討される場合には、まずはお気軽にご相談ください。

マンションの外から室内に入ってくる音を防ぐには前のページ

雹の被害は春も注意が必要!!次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    “見えない川”に注意!暗渠(あんきょ)の見つけ方≪前編≫

    住まい探しをしている時、川や水路の隣の物件に出会ったら、皆さんどのよう…

  2. 不動産取引ガイド

    そろそろ「持ち家」VS「賃貸」といった不毛な論議はやめませんか?

    もう何年も前から不動産の鉄板ネタになっている「持ち家」VS「賃貸」。…

  3. 不動産取引ガイド

    ペットと心地よく暮らす

    ペット共に暮らすことで、時には暮らしの中の大切なものを傷つけたり、汚し…

  4. 不動産取引ガイド

    担保評価が低くなる土地

    住宅ローンの事前審査では、実質的にまだ物件が決まっていないことも多く、…

  5. 不動産取引ガイド

    予想以上の反応で、私達もびっくりしました

    リニュアル仲介本部エージェントの中田です。先日、「緊急事態宣言」を…

  6. 不動産取引ガイド

    人口減少時代の住宅購入 20年後に買ってくれる人がいるか?という視点

    岸田総理が年初に異次元の少子化対策に取り組むという表明をしたり、東京都…

  1. 不動産取引ガイド

    不動産購入に係る諸費用について(不動産購入の基本知識)
  2. 不動産取引ガイド

    捨てることができない不動産の捨て方
  3. 不動産取引ガイド

    防災の日には
  4. かし保険

    「建物状況調査」を使いこなせる不動産業者を選びましょう!平成30年度法改正で大き…
  5. 不動産取引ガイド

    2022年火災保険料の改定と補償の見直し
PAGE TOP