不動産取引ガイド

土地の数え方は「筆」である!

土地を数える単位は、1筆、2筆というふうに「筆」になります。
読み方は、1筆(いっぴつ、ひとふで)、2筆(にひつ、ふたふで)という感じです。

そして、この筆には番号が付いており、それを「地番」と言います。

「地番」は、住居(建物)に対し割り振られた「町名・街区符号・住居番号」等の
「住居表示の番号」とは異なり、1筆ごとに登記所が付する番号のことです。
ひとつの敷地に何筆あっても、そこに住居(建物)が1つなら、住居表示は1つです。

逆に住居として1区画であっても、筆数は2つや3つある場合もあります。
また、空き地や農地、道路に住居表示は付いていませんが、登記があれば地番が付いています。

ちなみに法務局で謄本や公図を取得したいとき住居表示で申請しても
「地番で申請してください」 と言って断られます。その際には、登記所にあるブルーマップ(※)を見て、住所(地図)から地番を調べ割り出します。

※ブルーマップとは、
通常の住宅用地図の上に登記所備え付けの地図または地図に準ずる図面(いわゆる公図)を重ね合わせることで住所(住居表示)を元にして地番を調べることができる地図のことを指します。

なぜなら法務局に備え付けられている謄本類は登記された記録であって、
「住居表示」は登記されたものでないからです。

 

ついでに筆に関する単語の説明を少し・・・。

分筆(ぶんぴつ)
1つの土地を2つ以上に分けること

合筆(がっぴつ・ごうひつ)
隣接する2つ以上の土地を1筆の土地にまとめること

筆界(ひっかい)
土地が登記された時にその土地の範囲を区画するものとして公法上定められた線のことです。

あくまでも登記上の記録であり、所有権の範囲を区画する「境界」ではありません。

中古物件購入時のリフォーム会社の選び方 3つのポイント前のページ

猛暑でも快適に過ごす家づくりのポイント次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    災害時の家庭備蓄

    皆さんはご自宅に備蓄などされてますか?大きな地震、台風や豪雨などの…

  2. 不動産取引ガイド

    太陽光発電 2019年問題をご存知ですか?!

    5月6日(日)の日本経済新聞の朝刊に下記の記事が出ていました。…

  3. 不動産取引ガイド

    修繕はどのくらいで行うのが良いのでしょうか?

    以前に戸建ての修繕の目安をお伝えした事がありますが、今回はマンションに…

  4. 不動産取引ガイド

    火災保険ってどこの保険に入っても一緒と思っていませんか?

    火災保険と地震保険は補償が多いので、何を基準に検討して良いかわからない…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産のプロフェッショナル ~宅地建物取引士資格試験~

    不動産適正取引推進機構が「令和元年度 宅地建物取引士資格試験」のインタ…

  1. 不動産取引ガイド

    いよいよ「捨てる街」選びが始まった!
  2. マンション

    マンションの財務状況の調べ方
  3. リニュアル仲介通信

    平成26年10月 住宅ローンの落とし穴
  4. 不動産取引ガイド

    不動産仲介会社はなぜ新築を売りたいのか?その1
  5. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること その5(リフォームの打合せについて)
PAGE TOP