不動産取引ガイド

「iDeCo」加入65歳未満までに延長 2022年5月施行予定

60歳以降も条件を満たせばiDeCo加入が可能に

iDeCo(個人型確定拠出年金)は運用成果次第で年金額を増やせるだけでなく、掛金の全額所得控除による節税効果も期待できるため、加入者は年々増え続けており、2020年7月時点で約165.8万人に達していました。

iDeCoに加入できるのは原則として、公的年金の被保険者となれる60歳未満まで。それが2022年5月からは「国民年金第2号被保険者」と「国民年金の任意加入者」に限り65歳未満に拡大されます。

国民年金第2号被保険者とは、厚生年金に加入する会社員。65歳未満でも労働時間が短いなどの理由で厚生年金に加入出来ない人はiDeCoに加入できません。任意加入とは、国民年金の加入期間が40年に満たない人が、老齢基礎年金を満額受給するために60歳以降も加入する事。自営業者でiDeCoを継続できるのは国民年金の加入期間が40年に達して任意加入が終了するまでとなります。

また、年金の受給開始時期の上限が75歳に延長されるのも重要な変更点です。
iDeCoは改正後も公的年金制度の土台を超えた加入は出来ません。しかし、少子高齢化の進展により、年金制度とそれに合わせたiDeCoの改正は十分に考えられます。

なお、企業型DC(企業型確定拠出年金)の導入企業の従業員は、2022年10月以降は規約の定めがなくてもiDeCo加入が可能となります。

60歳を過ぎても所得がある方であれば、嬉しいニュースですね。以上、エージェント中田でした。

不動産購入時の『火災保険』は補償範囲や特約もチェックする!前のページ

マンションを長寿命化するための施策とは?次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    これなんだ!? 地図に現れた四角い土地

    突然ですが、添付の地図上にある「四角い土地(赤丸で囲んだ部分)」はいっ…

  2. 不動産取引ガイド

    消費増税後の不動産購入のポイントについて

    10月に入り、消費増税が行われ8%から10%に上がりました。2%の税率…

  3. 不動産取引ガイド

    「不動産ID」という制度を構築しようとしている事をご存知ですか?!

    昨年、中古住宅の売買取引を透明化する官民プロジェクトが10年以上も迷走…

  4. お金・ローン・税金

    耐震基準適合証明書の減税効果 ~不動産取得税~

    お住まい購入の際に、不動産取得税のこと忘れていませんか?築年数…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産の終活に『エンディングノート』を活用する時代!

    とにかくやることが多い終活。どこから手をつけてよいのかわからない人は「…

  6. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること その7(残金決済について)

    物件探しを行い、内見を進めていき、色々比較した中で『よし、この物件を購…

  1. 不動産取引ガイド

    再建築不可物件とは!?
  2. マンション

    梅雨の時期をさわかかに過ごすための、対策されてますか?
  3. 不動産取引ガイド

    災害に備える!
  4. お金・ローン・税金

    2024年3月 フラット35金利のご案内
  5. 不動産取引ガイド

    住宅ローンについての素朴な疑問にお答えします
PAGE TOP