不動産取引ガイド

クロス(壁紙)を変えるだけで室内空間がガラリと変わります!

「クロス」とは家やオフィスの壁に張る”壁紙”のことです。

建築用語辞典では『壁や天井を仕上げるときに、保護と装飾を兼ねて貼り付ける紙』とあります。

素材はビニール、紙、織物などがあり、一般的にビニールクロスが良く使われます。

ビニールクロスは「量産品クロス」と「1000番台クロス」と呼ばれて分類され、多くの住宅には量産品クロスが使われています。

量産品クロスは特にこだわりがない場合や、リーズナブルに張替えたい場合に使われる事が多いようです。

建て売り住宅ではほとんどのクロスがこの量産品クロスとなります。

また、1000番台クロスはスタンダード(量産品)よりも色柄、質感のバリエーションが豊富で、マイナスイオン対応や吸放湿などの機能を備えたクロスもあります。

壁面は部屋の最も大きな面積を占めているので、選ぶクロスの色によって、お部屋の印象を大きく左右しますし、最近では部屋の多くに量産品クロスを活用し、

一面だけ違うクロスを貼るクセントクロスなどを活用するシーンも増えているようです。

例えば、ブラック系は重厚感や高級感が出る、織物調は落ち着いた雰囲気になるなど、色や柄によって部屋を演出することができます。

また最近では「消臭機能クロス」や表面に特殊なフイルムを貼ることで、ペットなどのひっかきキズがつきにくい「スーパー耐久性クロス」などお部屋の悩みを解決する機能を備えたクロスがあります。

ちなみに、当社関係で施工した事例に下記のようなお客様もいらっしゃいます。

https://smile.re-agent.info/blog/?p=2702

https://smile.re-agent.info/blog/?p=535

参考までに室内で使われるクロス(壁紙)には下記のような点で注意を払っていただけるとよろしいのではないかと思います。

〇 リビング・ダイニング:家族が集まりくつろぐだけでなく、時にはゲストをおもてなしする大切な空間ですので、「居心地の良さ」がクロス選びの決め手となります。

〇 キッチン・台所:水はねや汚れに強く、消臭機能をもつ壁紙クロスを選びたいものです。特に汚れに強い壁紙を使うと、お手入れが簡単になり、清潔さが保てます。年末の大掃除も楽です。

〇 トイレ:一番気になるのはニオイです。消臭効果が高く、汚れ、水はねや汚れに強いクロスがおすすめです。色は真っ白よりも、少し色が入ったものの方が落ちついた空間になるようです。

〇 洗面台・脱衣所:湿気がこもりやすいので、洗剤が飛び散ってもしっかり拭けて、汚れに強く、防カビ機能を備えたクロスがおすすめです。洗面台や床の色を基準にして色を選ぶと空間に統一感がでてきます。

〇 玄関・廊下:玄関や廊下の壁は直接手で触ったり、荷物が当たるなど、汚れや、傷が付きやすい場所ですので耐久性のある壁紙クロスを選択しましょう。クロスは明るい色調の壁紙を選びましょう。

〇 階段:階段の壁は直接手で触ったり、荷物が当たるなど、汚れ・傷が付きやすい場所ですので耐久性のあるクロスを選びましょう。部屋との繋がりを考えてベーシックなホワイト・ベージュ系でまとめると統一感が出ます。

〇 寝室・ベッドルーム:落ち着ついて眠る為に、鮮やかな柄物の壁紙クロスは選択から外しましょう。ベッドなど家具と統一感をもたせ選ぶようにしましょう。

〇 子供部屋・キッズルーム:お子様が過ごすお部屋に最適な壁紙クロスは汚れに強いく、傷に強い(表面強化)などの機能をもつ壁紙がおすすめです。柔らかい色調の明るめのクロスが選ばれる傾向にあります。

〇 和室:天井が板天井であれば木目調の濃い壁紙から選びましょう。砂壁・じゅらく壁であれば、石目調。和紙系の壁紙であれば和紙・織物風や和素材のパターンの入った壁紙を選ぶと、伝統的な雰囲気を壊しません。

〇 ペットと過ごす部屋:家族の一員として一緒に過ごすことも多いペット。お互いが快適に過ごせるように、ペットの匂いやつける傷、汚れに対応した機能性クロスを選びましょう。

※過去にはウォールステッカーを活用しての記事も書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

https://smile.re-agent.info/blog/?p=1024

法人営業部 犬木 裕

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

**************************************************

親の土地に賢く家を建てる方法前のページ

2018 年1月度の不動産相場次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    二世帯住宅を親子で購入する前に 気を付けておいて欲しいこと

    親から二世帯住宅を建てて一緒に住みたいと持ちかけられる事があります。そ…

  2. かし保険

    改正宅建業法施行は「既存住宅売買瑕疵保険」の普及が目的?!

    個人間売買取引で中古住宅を購入する際(現状有姿の場合は特に)、隠れた欠…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅購入は不安でいっぱい

    9月9日の読売新聞で「金融緩和「静かな出口」探る、賃上げ見極めは「年末…

  4. 不動産取引ガイド

    自宅の浸水対策

    今回の台風13号でも関東地方で大きな被害が相次ぎました。各地の浸水…

  5. 不動産取引ガイド

    今後の住宅ローンの金利はどうなる?

    住宅金融支援機構が提供する「フラット35」の金利は、2016年マイナス…

  6. 不動産取引ガイド

    「100点を目指すと不動産は買えない」— 理想の家探しで押さえておくべき現実

    家を買うという人生の大きな決断、誰もができるだけ理想的な物件を手に入れ…

  1. 不動産取引ガイド

    引越しと固定資産税通知
  2. 不動産取引ガイド

    ドローンを活用したインスペクション 安全な飛行に向けて!
  3. 不動産取引ガイド

    2018 年9月度の不動産相場
  4. 不動産取引ガイド

    「相続」案件が「争族」となり、過料が発生するケースもある?!
  5. 不動産取引ガイド

    火災保険の家財はいくらの設定が良い?
PAGE TOP