不動産取引ガイド

家のメンテナンスの重要性

家のメンテナンスは、住まいの寿命を延ばし、快適な生活を維持するために非常に重要です。
雨風や日々の積み重ねによる経年劣化が発生します。
定期的な点検や修理、劣化部分の修繕を行うことで、大きなトラブルを未然に防ぎ、資産価値も維持できます。

住まいの寿命を延ばす

定期的なメンテナンスを行うことで、外壁や屋根、設備機器などの劣化を早期に発見し、修繕することで住まいの寿命を延ばすことができます。

快適な生活を維持する

メンテナンスにより、家の中の温度や湿度を適切に保ち、快適な環境を維持できます。
また、水漏れや断熱性の低下などを防ぎ、快適な生活空間を提供します。

大きなトラブルを未然に防ぐ

メンテナンスを怠ると、小さな問題が徐々に大きくなり、大きなトラブルに発展する可能性があります。
定期的な点検と修理を行うことで、早期に問題を発見し、大きな損害を避けることができます。

資産価値の維持

メンテナンスを適切に行うことで、住宅の資産価値を維持し、将来的な売却時に不利な状況を避けることができます。

メンテナンスのタイミング

新築から10年目

住宅の10年点検は、瑕疵担保責任の保証が切れる大切なタイミングです。
この点検で、家の状態を把握し、必要なメンテナンスを行うことが重要です。

外壁・・・外壁塗装(塗装の剥がれにより雨漏り被害を防ぐため)とシーリングの打ち替え

屋根・・・屋根塗装(塗装の剥がれにより雨漏り被害を防ぐため)と屋根の付帯部分の点検・修繕・交換

内装・・・クロスの張り替え・水回り

築後20~30年の対策

木造建物の法定耐用年数は22年なので劣化の度合いにより張り替えなどのある程度大きな対策が必要になってきます。
屋根、外壁、設備機器など、定期的なメンテナンスが必要な箇所は、10年ごとを目安に点検・修繕を行うことが推奨されます。

外壁・・・外壁塗装や増し張り・張り替え(古いサイディングに新しいサイディングを重ねるサイディングの増し張りや張り替えが行われます)
屋根・・・塗装や点検が必要なほか、葺き替え工事も必要になってきます。
内装・・・クロスの張り替え、フローリングの張り替え・重ね張り
水回り・・・水まわりやトイレなどの住宅設備の交換の必要も出てきます。

住宅を長くもたせるための対策

木造住宅の寿命は、土台などの基礎・構造体(骨組み・軸組み)に使われている木材に腐食等の被害がなければ、80年以上とも言われます。
基礎・構造体に腐食や傷みを生じさせないよう定期的に点検をし、10年、20〜30年のスパンで必要なメンテナンスを継続的に行うことで長くもたせることができる可能性が高まります。
中でも木造住宅の場合は、シロアリに対する対策が重要です。
「高温多湿の日本では、湿気から住まいを守ることが重要です。じめじめしたところには木造住宅の天敵であるシロアリが繁殖しやすいので要注意です。およそ5~10年に1度の防蟻(ぼうぎ)処理をオススメします」

いかがでしょうか、長く快適に過ごすため家の中も外もこまめにチェックして早目の対策を行うことが劣化を遅らせる方法のようです。
何かのお役に立てれば幸いです。
リニュアル仲介、渡辺でした。

不動産の売買契約について徹底解説!前のページ

「売主も知らない」告知事項に注意。一般的な書式では見落とされる可能性あり――マンション購入時に確認すべき『重要事項に係る質問書』とは?次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産用語について

    不動産用語は難しく、まず用語検索からされている方も多いのではないでしょ…

  2. 不動産取引ガイド

    公示地価、8年ぶり上昇 大都市の商業地で伸びましたが・・・?!

    国土交通省が3月22日発表した2016年1月1日時点の全国の公示地価は…

  3. かし保険

    見過ごしがちだが意外と重要!?知ってる人はここを見る!本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編④…

    埼玉県南部、平成3年築の戸建て物件。見た目は、築年数相応に外装、内装、…

  4. 不動産取引ガイド

    非接触売買契約が完了「IT重説+電子契約」

    新型コロナウィルス感染拡大防止のために、自宅購入・売却活動を控えていら…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産取引もITでスムーズに

    先日、大手銀行や団体が参加する企業連合が、令和4年後半にもデジタル通貨…

  6. 不動産取引ガイド

    コールドドラフト現象とは

    コールドドラフト現象、聞いたことはありますか?聞いた事はなくても、…

  1. 不動産取引ガイド

    知らないと損 不動産取得税のかかるタイミングと対策
  2. 不動産取引ガイド

    蓄電池の重要が拡大中!
  3. 不動産取引ガイド

    令和5年の税制改正は「生前贈与は7年」が相続税の対象となる?!
  4. 不動産取引ガイド

    畳にもサイズ違いがあるのはご存知ですか?
  5. リノベーション

    耐震を中心にリフォームを行い各種補助制度をフル活用
PAGE TOP