不動産取引ガイド

地図に現れた「細い土地」

先日、取引をお手伝いさせていただいた方の物件調査をしていた際、現地と隣接した細い土地が公図上にあることを発見しました。

この土地は何でしょうか?

想定されるケースのひとつは、道路を拡幅した場合です。

建築基準法上、建物を建てるためには道路と2m以上接していないといけません。

路地状部分で道路と接している土地などは、この2mの要件を満たすために、隣地の方から細い土地を譲ってもらうことで、建物が建築できるようになり、資産価値をアップさせることができるのです。

その他に想定されるケースは、越境物への対応です。

建物の庇や雨どいが隣地に越境している場合や、地中埋設管などが他人地を経由してしまっている場合があります。

そのままでは、他人の権利を侵害してしまっていたり、補修工事の際に支障が出てしまうこともあるので、その解決手段として、越境してしまっている部分や、埋設管が通っている部分の土地を細く切り離して譲ってもらうことがあります。

また、やや強引な方法ですが、土地売却の前提として、境界を確定させるために、細い土地を作り出すことがあります。

土地の境界を確定し、正確な面積を測量する場合には、隣地の方の立会・協力が必要になります。

ところが、残念ながらその協力が得られないケースもあります。

そこで、自分の土地を、売却する大きな土地と、協力を得られない隣地と接する細い土地の2筆に切り分けます。

そうすると、売却用の土地については、自分ひとりで境界を確認して測量することができるようになるのです。

残った細い土地についてはとりあえず考えないようにすることで、問題解決を先送りにする方法です。

こういったケースでは、隣地とのトラブルを内包した土地ということになりますので、購入を検討される場合には、経緯や状況の調査が必要になりますね。

地図ひとつをとっても、注意すべきポイントが見えてくる場合があります。

ご心配な点がありましたら、不動産取引に詳しいエージェントにご相談ください!

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

 

眠れる寝室をつくるためのポイント!前のページ

今日は畳の日です。次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    3.11 あれから6年

    6年という月日が経ちましたがまだまだ復興の真っ最中です。当時生まれ…

  2. 不動産取引ガイド

    省エネ住宅基準の変化

    2025年4月、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化になること…

  3. 不動産取引ガイド

    お住まいの「誕生日」はいつでしょうか? ~建物の新築年月日の調べ方~

    銀行のローンや住宅ローン減税の利用、火災保険などの判断基準となるのが「…

  4. 不動産取引ガイド

    狭い土地には建物を建てられない!?~敷地面積の最低限度について~

    物件の販売チラシの隅っこに「敷地面積の最低限度100㎡」といった記載が…

  5. 不動産取引ガイド

    水道の引き込み管の口径 チェックポイント

    戸建て住宅や土地を購入するときには、水道の配管やその埋設状況などについ…

  1. 不動産取引ガイド

    緊急事態宣言が出てから 中古住宅のマーケットは今どうなっている?
  2. 不動産取引ガイド

    デザイナーズ照明・家具・形もお値段もさまざまでした。
  3. 不動産取引ガイド

    住宅を改修したい消費者と建築家など専門家を橋渡しするハウズ
  4. 不動産取引ガイド

    マンションの「専有部分」の範囲はどこまでか?
  5. 不動産取引ガイド

    不動産の所有者が認知症になってしまったら?
PAGE TOP