不動産取引ガイド

借地にも実は2種類ある!?

不動産の販売チラシに「地代」の記載がある場合がありますね。

どうやら借地の物件のようです。

ところがこの「借地」にも2種類あるということをご存じでしょうか。

実は、「賃借権」に基づく借地と「地上権」に基づく2種類があるのです。

専門的な話になりますが「賃借権」は「債権」に区分され、一方で「地上権」は「物権」に区分されます。

「債権」とは「人に対する権利」で、「物権」は「物に対する権利」です。

細かい定義はさておき、ともに「地代が発生して土地を使用できる権利」という点では同じです。

大きな違いは、「地上権」の方がより「所有権」に近く、「賃借権」よりも強い権利と言える点です。

「地上権」の場合には、ほぼ土地について全ての利用を認められています。

地主さんの承諾なく、転貸(又貸し)することや、地上権自体を譲渡してしまうこと、担保に出してしまうこともできます。

一方「賃借権」の場合ですと、地主さんの承諾がなければ転貸や譲渡、担保に出すことは認められません(特約がある場合を除きます)。

実際にその土地に住むだけであれば、借地の中身がどちらであるかはあまり関係ありませが、例えば売却する際や融資を受ける際には、改めて地主さんの承諾が必要になるかなど、手続きや費用に違いが出てくることがあるので注意が必要ですね。

不動産購入でお悩みの際には、徹底的に買主の立場に寄り添ってお住まい探しをサポートするリニュアル仲介へご相談ください。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

 

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

あなたの町の水道危険度が!?前のページ

改正宅建業法施行は「既存住宅売買瑕疵保険」の普及が目的?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に気になる、検討エリアの自治体情報について?

    9月5日の日本経済新聞の朝刊に第2子以降の保育所や幼稚園などの料金を無…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産の持分

    処分や管理が複雑になるため、不動産は共有にしない方が良いとされておりま…

  3. 不動産取引ガイド

    家を買うなめに知っておくべき「下水道システム」の違い

    住宅購入は人生の大きな決断の一つです。立地、間取り、価格など、多くの要…

  4. 不動産取引ガイド

    耐震基準がいくつもある!~耐震等級~

    先日に引き続き、耐震基準に関するややこしい話です。今回は耐震等級で…

  5. 不動産取引ガイド

    安い物には理由がある!戸建てで良くあるイレギュラー要素。

    安い物件には、必ずその理由があるものです。今日は、戸建てを探し…

  6. 不動産取引ガイド

    近年追加された田園住居地域

    2018年4月より、新たに導入された住居系の用途地域が田園住居地域です…

  1. リニュアル仲介通信

    いよいよ始まる安心R住宅
  2. 不動産取引ガイド

    コーポラティブハウスをご存知ですか?
  3. 不動産取引ガイド

    細い土地はどうやって作られる?
  4. 不動産取引ガイド

    <コロナ禍の不動産購入> 住宅リフォームガイドブック(令和2年度版)をご存知です…
  5. お金・ローン・税金

    親から資金援助をしてもらい住宅購入する場合の注意点
PAGE TOP