不動産取引ガイド

安い物には理由がある!戸建てで良くあるイレギュラー要素。

安い物件には、必ずその理由があるものです。

今日は、戸建てを探している方が良く遭遇する「建ぺい率・容積率オーバー」について少しお話しをしたいと思います。建ぺい率・容積率の説明については、下記のHome’sさんのサイトが分かり易いですので、そちらをご覧ください。

http://www.homes.co.jp/article/knowhow/knowhow_049/

 

さて、建ぺい率・容積率オーバーというのは、現行の建築基準法・都市計画法に遵法していないので、原則住宅ローンを利用することができません。現金で買うことが前提となってしまうので買い手が限られることになり(=需要が少ない)、通常の物件相場よりも安い値段で市場にでることになります。

 

一部の金融機関は建ぺい率・容積率オーバーでも融資することがあるのですが、新築当初から建ぺい率・容積率オーバー(※)になっている場合や、大幅にオーバーしてしまっている場合は融資が受けられません。

他に想定されるリスクとしては、規定よりも大きい建物が建っている(=隣地に近かったり影を多く落としている)ので、もしかしたら近隣住民ともめているかもしれません。過去に私が見てきた物件の中には、売り物件(空家)のお隣さんの塀に「この物件(売り物件のこと)は建築基準法違反なので買ってはいけません」と張り紙がしてあったこともありました。仲が悪かったのでしょうね...仮に、上記のようなイレギュラーを承知で購入を検討するのであれば、このへんについて、周辺住民にもヒアリングをするのが好ましいです。

 

※新築当初は遵法していたものの、その後、建ぺい率・容積率オーバーになることを知らずに増築をしてしまったような場合は、融資対象になりえます。“新築当初から”というのは明らかに悪意を持って行なっていることなので、融資はできないということのようです。

 

リニュアル仲介本部パイロット店 石川でした!

東京圏、転入超過11万人=続く一極集中!前のページ

補助金・減税・優遇制度が あるのをご存知ですか。次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    窓を工夫して、光と風を取り入れる

    採光の大切さやポイント,役割を調べました。日差しが入るということは…

  2. 不動産取引ガイド

    あなたの家、キャパオーバーですよ!

    リビングに物が散乱している状態を「生活感が溢れる」と表現します。こ…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産価格の四つの基準 その1

    ●独自性を持つ不動産の難しい価格設定商品価値を考える時、ほとんどの…

  4. 不動産取引ガイド

    バスがなくなる街

    「路線バスは「自動運転」「電気バス」「AI」でここまで変わる(http…

  5. 不動産取引ガイド

    都市計画法の「景観法」とは?

    住宅購入時に売買契約を売主様と買主様で交わされるのは通常ですが、その前…

  6. 不動産取引ガイド

    修繕積立金の金額はどのように決まっているのか??

    マンション購入を検討されている方は、管理費・修繕積立金の金額は必ずチェ…

  1. 不動産取引ガイド

    日本の家と西洋の家との違い
  2. 不動産取引ガイド

    一般的な住宅の居室に主に使われる床材の種類の基礎知識
  3. 不動産取引ガイド

    見つけたら注意したい仮登記
  4. お金・ローン・税金

    住宅優遇制度一覧
  5. 不動産取引ガイド

    土地の権利
PAGE TOP