不動産取引ガイド

不動産値上がり、出遅れている地域は!?

お客様から、「不動産上がってますよね?」というご質問をよく受けます。

確かに東京近郊の不動産相場は好調なのですが、地域によってバラツキがあるはずです。「なんとなく上がってるな」と感覚でとらえるのも気持ちが悪いので、公益財団法人東日本不動産流通機構の発表データをもとに、2008年以降の一都三県の地域別取引データを整理しました。

(都県別よりも細かくエリアが分かれています。)

≪整理したデータはこちら≫

https://rchukai.jp/c_doc/souba2018.pdf

≪元データはこちら≫

「(公財)東日本不動産流通機構『月例マーケットウォッチ』」

http://www.reins.or.jp/index.html

PDF1ページ目はマンションのデータです。マンションに関しては、港区等都心エリアが群を抜く上昇率かと思いきや、実態は違うようです。2012年以降の上昇率でみると、23区が目立つものの、トップ5に埼玉県さいたま市が入っています。さらに遡って、2009年からの変動率でみると、今度は埼玉県川口市等が上昇率トップになります。千葉県と、神奈川神奈川県の南部の地域は、他のエリア程は上昇していないようですね。

PDF2ページ目は、同期間の土地の取引データです。

こちらは、マンションのように地域が小分けにされておらず、都県単位となっています。マンションの上昇幅ほど土地は上がっていないというのはイメージ通りですが、土地は千葉県の上昇が目立ちます。

「いまは高いから買わない」と判断する前に、具体的に、どの地域が、どの程度上昇したのか?を細かく調べ、タイミングを待つことによってかかる賃料、金利の動向などを考慮し、そのうえで判断するのも悪くないのではないでしょうか。

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

建蔽率(けんぺいりつ)と容積率の目的前のページ

大規模災害と土地の境界次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    中古戸建住宅購入時に把握しておきたい、耐震性能(木造戸建て)+実例紹介!

    最近、新築案件の資材の高騰の影響か、中古戸建を購入しようと思われている…

  2. リニュアル仲介通信

    平成27年1月 「工法」「構造」によって耐震診断・かし保険ができない場合があります。

    住宅の工法とは、家の躯体(骨組み)をつくる方法のことです。工法によって…

  3. お金・ローン・税金

    補助金・減税・優遇制度が あるのをご存知ですか。

    おはようございます。リニュアル仲介の渡辺です。 前回省エネエコポイント…

  4. 不動産取引ガイド

    その価格、売主さんの「言い値」じゃないですか?

    インターネットを活用した不動産広告が盛んになり、一般の方でも多くの物件…

  5. 不動産取引ガイド

    2018 年7月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2018…

  6. 不動産取引ガイド

    実家の空き家を相続してしまったら!?流動性の低い、農地で廃墟の処分方法

    最近、ご相談を受けたのが、関東近県の築40年の空き家のご売却です。…

  1. 不動産取引ガイド

    東京圏、転入超過11万人=続く一極集中!
  2. 不動産取引ガイド

    駅近マンションの落とし穴:機械式駐車場の空きに注意せよ!
  3. 不動産取引ガイド

    賃借権と地上権の違い
  4. 不動産取引ガイド

    基礎と同じ様に土壌も気を配って見てください。
  5. 不動産取引ガイド

    農地は本当に大変!(除外申出編)
PAGE TOP