不動産取引ガイド

コロナ禍でマイナス金利は長期化へ このタイミングでの住宅ローンの考え方について

■コロナ禍の住宅ローン金利の動向について

現在、コロナ禍でも住宅購入に動かれている方がいます。その際に忘れてはならないのが住宅ローン金利の動向です。現状ではゼロ金利政策を簡単にはやめられないため、当面の間はこの低い住宅ローン金利が続きそうというご意見が多いようです。8月のお盆前に米国の中央銀行、米連邦準備理事会(FRB)が、そんな姿勢を一段と鮮明に打ち出してきたようです。その理由は新型コロナウイルス感染拡大の悪影響が長引く可能性が高まっているためです。重要なのは、米国のゼロ金利が続く間は日本銀行も金利を上げにくいという点です。日本が先に利上げに踏み切れば、円高圧力が高まり、経済的に不利になる事が予想されます。その為、米国の経済・金利動向に引きずられ、日本銀行のマイナス金利政策も長引くとの予想が鮮明になりつつあります。結果、当面の間はこの低い住宅ローン金利が続きそうです。

■コロナ禍での住宅ローン「変動型」は頭打ち?「固定型」の方が良い?

コロナ禍でも不動産は売れています。弊社のお付き合い先で、多くの仲介件数を取り扱っている会社様のお話を聞くと、不動産のお問い合わせや反響が増えているようです。その為、住宅ローン組まれて、不動産購入をされる方は、必ず住宅ローンの事で悩まれると思います。

その際、住宅ローンを借りる人には住宅ローンの金利について「変動型」、「固定型」で迷われると思います。上記の通り、超低金利が長引くと考えるなら、半年ごとに金利を見直す変動金利型の利用も一案です。しかし、20~30年といった長い目でみれば金利上昇局面が来るかもしれません。そもそもこの超低金利は最近の出来事です。その時の利息返済額の増加に備えるには固定金利型を選択されることも非常に重要です。全期間固定型や一定期間固定する固定期間選択型もありますし、普通、固定型の金利は変動型より高めだが、歴史的に見ればかなり低いといった特徴があります。

実際、増えてきた変動型利用に頭打ち感もあり、もちろん仮に超低金利がこれからも定着するなら、固定型ローンの利息負担が変動型より多くなります。しかし、それは金利上昇に備える「保険料」と割り切るかどうかだと思います。過去のケースで考えると、変動型で住宅ローンを組んでいて、金利上昇時に支払いが出来なくて困ってしまったというシーンも存在します。

■超低金利が長引けば金融機関の経営は苦しい。しかし、住宅購入検討者にとっては・・・。

超低金利が長引けば金融機関の経営は苦しくなります。つい先日、みずほ銀行も来年2021年1月から、紙の預金通帳を発行する場合には1千円(消費税別)の手数料を取られる事を発表しました。この流れは、他行にも波及していく事が考えられます。いずれにせよ、銀行もこの超低金利が続く事は望んでいないと思いますが、住宅購入を検討される際には、総支払額を抑えることが出来る可能性が高いため、朗報と言えそうです。現在はコロナ禍ではありますが、いずれ住宅購入を検討しようと思っている方の場合は、このような状況ではありますが、頑張って探してみる価値はありそうです。

ぜひ、今後の住宅購入の参考にお役立てください。

法人営業部 犬木 裕

検査済証!?前のページ

所有者不明土地の先進的な取り組み次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    日本の家と西洋の家との違い

    近年日本の家屋も西洋建築で建てられたものを見かけます。日本の家と西…

  2. 不動産取引ガイド

    2020 年12月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2020…

  3. 不動産取引ガイド

    消費税増税後の住宅購入

    2019年10月に消費税は10%に引き上げられる事が表明されました。…

  4. 不動産取引ガイド

    日本住宅工法にはこんなにあります。

    日本にはいろいろな住宅の工法があります。 在来工法、ツーバイフ…

  5. 不動産取引ガイド

    人口減少と極端な少子高齢時代に突入した日本。

    人口減に起因する様々な問題が顕在化してきています。下記の記事は…

  6. 不動産取引ガイド

    高齢者トラブルが増えている不動産の「リースバック」について

    持ち家の売却後に賃貸で住み続ける「リースバック」を巡り、高齢者が巻き込…

  1. 不動産取引ガイド

    コロナ禍が住宅業界に与えた変化。
  2. 不動産取引ガイド

    令和(れいわ)元年以降の住宅購入の落とし穴?!
  3. 不動産取引ガイド

    マンションの共有部分のチェックもお忘れなく
  4. 不動産取引ガイド

    不動産売買における「契約」はどの時点で成立するのか?
  5. 不動産取引ガイド

    木造住宅の耐震診断 ~必要耐力と保有耐力~
PAGE TOP