不動産取引ガイド

物件数が少ない?

一時期に比べたら少しは落ち着いたようにも思いますが、まだまだお住い探しのお悩みに「探しているけれど、物件がない」という声を聞く事があります。
毎日、インターネットのポータルサイトをチェックして、不動産会社にメール配信登録して、などとしているうちに、物件探しに疲れてしまったというケースもあるようです。

では実際には物件は減っているのでしょうか。
コロナ禍に比べると物件数も多少は増えてきましたが、価格が高騰していることもあり以前よりは物件の選択が難しくなってしまっているのは事実かと思います。

市場における物件の価格は、「需要と供給」で決まります。
まず「需要」に関していえば、コロナ禍による影響も多少はまだありますが、あまり低下している印象はありません。
「この機会に家賃を掛け捨てしている賃貸から売買に変えたい」といった要望や、「テレワークに対応するために少し広い家が欲しい」などといったご希望も未だに多いと思います。

一方で、市場の物件が減っていますので「供給」は落ち込んでいます。
供給が減り、需要が増えれば、結果として「価格の上昇」につながります。
その結果が現在の価格高騰につながっております。

希望条件と市場の物件がマッチしない場合には、ご自身の希望条件を見直してみることも検討してみましょう。
まず予算についても、「なんとなく5,000万円以下」といった決め方をしている方もいます。
予算については、物件探しを特に制限してしまう条件のひとつです。

予算を低く設定してしまったために、条件に合う物件数が極端に減ってしまい、結局資産性の低い、問題物件で決めてしまうこともあります。
それよりも、しっかりと資金計画を立てたうえで、資産性の高い物件を購入する方が、結果的にはご自身の財産形成を助けることにもなります。

つぎに、エリアの選定です。
「これまで住んできたから」、「馴染みがあるから」といった思いも大切ですが、予算と物件数を検討したうえで、思い切ったエリア変更をしてみることも、お住い探しの近道かもしれません。

我々も思いがけない場所で、住みやすい街や、便利なエリアに出会うこともあります。

ご自身でインターネットを駆使して探すこともありですが、エージェントにご相談いただければ、豊富な経験のなかからアドバイスをさせていただきます。

お住まい探しがうまくいかずにお悩みの方は、ぜひエージェントまで一度ご相談ください。
違った目線でのお住まい探しで、よりご希望に近い物件購入が出来るかもしれませんね。

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