不動産取引ガイド

将来の家の価値に影響を与える「重要情報」を「一挙に収集」する方法

家の価格は何で決まるか?端的に言えば、需要と供給です。
立地や家のサイズ、デザインなど、要素を細かく上げればきりがありませんが、より“多くの人”が「住んでみたい」と思う家の価格は高くなります。

よって、例えば個性の際立ったデザインとか、狭すぎる戸建てとかは万人受けしないので、周辺相場や実際にその家を建築する際にかかったコストから見れば割安にせざるを得なくなります。
その他、多くの人が敬遠するような要素の有無も価格に影響します。

では、需要を支える一番大きな要素は何でしょうか?

これも簡単に言えば人口です。

同じ場所でも、人口が減っていけば需要も減っているということになるでしょう。
つまり、人口流入が今後も見込める地域は、他と比較して不動産の価値も維持されやすいと言えると思います。

その他、家に影響を与える要素として主なところでは(ここも結局は冒頭の需要と供給ということになると思いますが)金利や外国為替です。

家を買う人の多くは、住宅ローンを“一緒に買っています”。
金利差による総支払額の違いについては、過去の投稿で詳細に書いていますので今回は割愛しますが、分かり易く極端に言えば、同じ4,000万円の不動産を、金利1%のローンで買うのと金利10%のローンで買うのとでは、総支払額に大きな違いがでます。

ですから、過去の成約事例の価格だけをみて、高い・安いを単純には比較できないということですね。
また、都心部の不動産価格が上がっているという話しを耳にされている方も多いかと思いますが、これの一つの要素となっているのが外国からの投資です。
外国からの投資について外国為替が影響するのは言わずもがなです。

つまり、目には見えづらいですが、今住んでいる不動産ですら、実質的な価値は日々変動しているということです。

でも、これらの情報を定期的に収集していくのは、なかなか骨の折れる作業です。
そこで、お勧めなのが下記サイトです。不動産流通量・流通価格、地域人口の増減(もちろん地域差があります)、住宅ローン金利(国債や長期プライムレートの変動に注目)・外国為替レートなど、不動産に係わる主な統計情報がここで一挙に見られます。

もちろん、細かな分析ができればそれに越したことはありませんが、全体像をぼやっと把握するだけでも、随分と今後の家の価値を想像するには役立つはずです。家の売買で儲ける必要はないと思いますが、かといって全く無頓着で数十年経ってみたら大幅に資産価値を毀損していた、となってはいけません。定期的に家の価値についても考える時間をとることをお勧め致します。

 

◆公益財団法人 不動産流通推進センター

『不動産業統計集』

http://www.retpc.jp/chosa/tokei

○不動産流通

○人口・世帯・住宅

○経済・金融

を要チェック!

以上、リニュアル仲介本部 パイロット店 石川でした!

資産価値重視の物件探し 立地にこだわった結果 出会った好物件前のページ

欲しいものは自分で造ればいいじゃないか次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    住宅ローン減税で失敗する人が多いです。

    毎年1月~3月は弊社のホームページアクセスが急増します。原因は…

  2. 不動産取引ガイド

    いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!

    ■いつまで市内をバスは走る?!(バス便は何時まで続くのか?!)…

  3. 不動産取引ガイド

    浮かせる収納!?

    収納スペースの確保にはいつも悩まされます。決して広くない部屋は特に…

  4. 不動産取引ガイド

    「農地付き空き家・店舗付き空き家」の探し方

    平成30年4月から、「国土交通省 全国版空き家・空き地バンク」の本格運…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産検討時に『ハザードマップ』の確認はお済みですか?

    住宅の水没リスクがある地域への人口流入が止まらない。河川の洪水で住宅1…

  6. 不動産取引ガイド

    住宅ローン変動金利の5年ルールと125%ルールとは?

    これから住宅ローンを利用する場合、固定金利または変動金利を選択すること…

  1. 不動産取引ガイド

    贈与でも課税!? 知らないと損する不動産取得税の落とし穴
  2. 不動産取引ガイド

    家を建てるときにも地球にやさしい省エネ住宅も考えみてはいかがでしょうか。
  3. 不動産取引ガイド

    火災保険の選び方
  4. 不動産取引ガイド

    中古マンションの購入時に「修繕積立金」をチェックする?!
  5. 不動産取引ガイド

    マンション購入を検討されている方へ 『大規模修繕工事』とは?!
PAGE TOP